すべての頂の上に安らぎあり

今日はぼくに残された人生の最初の一日。ぼくは、そしてぼくたちは、この困難と混乱の社会の中で、残りの人生をどう生きるか?

暗い夜明け?

2021-01-02 11:04:12 | 社会・現代

あたらしくあゆもう
きのうのうたはわすれよう
しかしながら
きのうのうたとおなじように
きょうもうたうことをおそれはすまい
   私の詞華集35 八木重吉「貧しきものの歌」より

      謹 賀 新 年  

 今日は素晴らしい青空! 山に行けばよかったなあ、今年の初登りに。
 でも臆病なぼくには、こんな状況では、特に土・日は行けません。電車は初詣客で混んでいるかもしれないし。年末には山仲間たちから日曜日の陣馬山に誘われたけど、怖くてパス。翌日ガラ空きの陣-高縦走をしました。それは大みそかの夜間縦走の予行練習も兼ねて、のつもりだったのだけれど、「1300人越え」の報道を見て断念しました。
 政府も都知事も精神論みたいなことばかり口にしていて(神奈川県知事はマスクをつけての食事の仕方の手本、みたいなことを繰り返すだけで)具体的に「今日は医療体制の向上のためにこれこれの手を打ちました」みたいなことをまるで言わない(言えない?)状況では、こちらも自衛するしかないですね。
 30日、31日のイオンの大混雑ぶりには、恐怖に震えました。家族総出で、正月の買い物に来ている。“緊急事態宣言”の頃の、「買い物は一人で、数日分をまとめて」を守っていたら、こんな混雑にはならないはずなのに。急いで出てきたら入り口で入場制限をしていました。
 政府や都が効果的な対策を打てないのなら、自分たちにできることは、悔しいですが、あのひとたちがTV で繰り返している“自粛”しかないです。
 10月11月あたりはぼくも喫茶店に入ったり図書館に入ったりしていました。友人に会って話をしたりもしていました。あと半年、ワクチンがある程度回るまでの間は、4月5月並みの生活に自主的に戻りましょう。本を読み、CDを聴き、散歩やジョギングやボッカをして体力と気持ちを維持しましょう。メールより、電話で友人の声を聞きましょう。
 先日、小松左京の「復活の日」を読み直しました。「コロナはあと半年ぐらいで何とか終息し、数年で克服できるだろう」という楽観が揺らぎました。コロナはもしかしたら、変異を繰り返して人間の対応能力を超えていくかもしれない。

 でもほんとうは、現代社会はコロナよりはるかに困難な深刻な問題を抱えていると思います。
気候変動、貧困、格差、搾取、国際紛争、民族対立、難民、心の荒廃、生き甲斐の喪失…それらはすべて、資本主義という根本問題につながっている、というより、多かれ少なかれ、そこから発している…
 暗澹たる気持ちになりますね。今年は、そのことを考えながら生きることにしましょう。
 

コメント
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