すべての頂の上に安らぎあり

今日はぼくに残された人生の最初の一日。ぼくは、そしてぼくたちは、この困難と混乱の社会の中で、残りの人生をどう生きるか?

自然教育園・春

2019-03-25 12:18:37 | 自然・季節
 門を入ると右手にヤマブキが咲き始めていた。その下にはタチツボスミレの群落があった。その先にはセリ科のセントウソウの、星のようなちいさな白い花。薄い青紫の、中心部分だけが星形に紫の濃い、これも小さなヤマルリソウの花。こちらは、「武蔵野といえばムラサキ」のあのムラサキの仲間だ。
 (ぼくが名前を挙げることができるのは、カタクリとかニリンソウとかのようによく知られたものを除いて、表示板がかかっているからだ。念のため。)
 道の左手には、薄い黄色の花をたくさんぶら下げたキブシの木。春の代名詞だ。その隣に、紅色の花をつけたウグイスカグラの木。進むと、大きく育ったフキがいっぱい咲いている。時期に来ればフキノトウがいっぱいだったろうな。まさかここのを採るわけにはいかないけれど。それから、こちらはまだ柔らかい、傘を広げたばかりのヤブレガサ。これも、いまのうちに天ぷらにすると美味なのだ。
 園内のあちこちに群れをつくっているのが、薄黄色の釣鐘のように下向きに咲いたバイモ(貝母)(ユリ科)。これは、自生種ではなくて、誰かが植えたものが広がったのだろう。鱗茎が漢方薬に使われる(咳止めなど)。有毒植物でもある。なぜ貝母、という奇妙な漢字なのかは知らない。
 奥の水辺まで行ったら、池の向こうに白いサギがじっとしていた。嘴が黄色くて、あまり大柄ではないから、チュウサギだろう。本体と水に映った白い姿の、きれいな写真が撮れた。
 池の周りは今の時期は刈り払われていて、トウダイグサ科のノウルシの黄緑の群落しか見えない。ひと月前には、斜面にフキノトウがそれこそ涎が出るほどいっぱいあったし、これから季節が進めば、ノカンゾウやアヤメの大群落ができ、道端にはニワゼキショウが薄紫や青の六弁の花を咲かせるのだろうが。
 武蔵野植物園には、カタクリの群落がいくつもあった。下向きに白い花をつけるモミジイチゴももう咲き始めていた。これの黄色い実は、抜群に美味しいんだよね。
 …あとは、省略。
 昨日の自然教育園は、春の日曜日とあって、楽しむ人がかなりいた。あそこは自然を守るために入場を300人に制限しているのだが、ぼくは9:10ごろに行ったからいいけれど、入れない人もいたのではないだろうか。大型カメラを持っている人、自然観察会らしいグループもいくつもいた。腕章をつけているのはボランティアの解説員の人だろうか。最近、林試の森でも、野鳥公園でも、他でも、そういうボランティアの人がかなりいる。自然についての高い知識を持った人、およびその先達たちについて学ぼうとする人、が共に増えて来ているということだ。嬉しいことだ。
コメント
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