向島・鳩の街、むかしの赤線地帯を歩く
鳩の街(はとのまち)は、
現在の東京都墨田区向島と東向島の境界付近にあった赤線地帯。
地理的に「玉の井」と近く、1kmほどの距離である。
昭和33年4月1日に売春防止法が完全施行され、すべての業者が廃業。
吉行淳之介の小説「現職の街」の舞台となった。
さらに、永井荷風この地を舞台に戯曲「渡り鳥いつかへる」「春情鳩の街」を書いている。
また、女優・歌手の木の実ナナが、この地で生まれ育ったことで有名である。
現在でも、商店街の裏に入ると色タイルを貼った娼家風の建物が
多少残っているが、老朽化による建て替えや改築により、それらも少なくなった。
また、今も、商店街や道路の名称として「鳩の街」の名は残っている。
商店街は、下町らしい活気のある街であったが、現在はシャッターを下ろした店が多いです。
”鳩の街”商店街を歩きました。
昔この近辺に住んで居た方が居て、思い出話をしてもらいました。
風呂屋に通ったこと、昔の友達のこと、この路地を入ると友達が・・・・・エピソード等。
鳩の街を水戸街道方向を見る、何となく活気が乏しい街でした。
鳩の街の旗が掲出、昔が偲ばれました。
↑ 2枚は、堤通り(地図=黄色道路)から入った100m位の地点。
私ごとですが、昭和63~64年にかけて仕事て街並みを見て来ましたが、まだ色濃く
色街と言う面影がそこかしこに、残っていたように思いました。
歴史を検証すれば、多くの文人墨客が文学に精を出した地、
散策して時代の移り変わり(落差)を感じました。
ここ向島地区は、第2次世界大戦の戦災をまねがれた、
木造建築の多い街並みです。
路地路地から、東京スカイツリーが良く見えました。
散策していると意外な案内板が。
墨田区向島5丁目の路上に説明板が立っています。
江戸時代幕末から明治時代に活躍した軍人・政治家の榎本武揚が
晩年に住んでいた住居のあった場所です。
明治38年から亡くなる明治41年までこの地に住んでいたそうです。