影向(ようご)菊花咲く、美しき庭苑
菊を作って想うこと(達人)
物事に凝って、それが夢中で好きになれば、おそらくそのものの説明など不要である。
だから、菊づくりのどこが楽しいかといって、私にはそれを万人にわかるように説明することはできないし、また百万言ついやしても趣味の本質など、それに手を染めた人でなければ到底理解することはできまい。
趣味にも二様あり、世間に珍しいもの、非凡なものを集めたり眺めたりして悦に入る型に対し、菊づくりなどは、もっとも平凡普遍のなかに極意を発見することの楽しみではなかろうか 。
花には数々の種類があって、それぞれに美しいのだが、菊ほど古くから親まれ愛された花はない。
秋を代表する名花であり、また日本皇室の紋章に用いられていることから伝統的にある種のイメージを与えている。
季節的にも、人々の詩心を誘う秋の花ということで、句歌にうたわれ花道でも天地を占めている。
(菊作り達人の言葉)
菊作り菊見るときは後の月 (詠人知らず)
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