5・7・5の風景
7月の兼題「暑気払い」
乾杯や一気加勢の暑気払い (縄)
乾杯の起源
「乾杯」の起源にスポットを当てます。
もちろん、お酒を飲む時にやる恒例行事で、お酒飲む時には深く考えないと思いますが、当然起源があるのです。
実を言うと、日本で乾杯!とするようになったのは、比較的最近のことです。
と、言っても起源は江戸の幕末のこと。1854(安政元)年、日米和親条約ならぬ、日英和親条約を協約した後で、イギリスはエルギン伯を日本に派遣し、通商約款の補足をさせることになりました。一方で幕府は井上信濃守清直らを派遣し、交渉にあたらせ、それが終了した後で晩餐をすることになりました。
そこでエルギン伯、「我が国では国王の健康を祝して、杯を交わす習慣があるのだが、是非やろうではないか」と提案します。井上清直らは、当然そんな習慣は日本にないのでとまどいますが、ともあれ失礼の無いようにやることにしました。と、そこで会話が途切れ静まりかえった時、井上清直が突然立ち上がり、「乾杯!」と大きな声で叫び、静かに着席。エルギン伯をはじめ、皆大笑いで、それが故に記録されてしまったんでしょうね。
ともあれ、これが杯を交わす時に「乾杯!」という起源になったと言われています。
(雑学辞典より)
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