「覇王の轍」の続編で、山梨県警の刑事部長となった警察のキャリア官僚の樫山順子の物語。
「覇王の轍」より綺麗に纏まっていて良かった。
ただ、背景を説明するようなところでは必ず誰かの回想のような形にしているけれど、普通に物語として挿入する形にした方が読み易かった。
優秀だけどちょっと問題も多い部下の浅野美希も今回の事件で成長したようで、続編でも脇役くらいで登場して欲しい。
2025.6.30
小学館
「覇王の轍」の続編で、山梨県警の刑事部長となった警察のキャリア官僚の樫山順子の物語。
「覇王の轍」より綺麗に纏まっていて良かった。
ただ、背景を説明するようなところでは必ず誰かの回想のような形にしているけれど、普通に物語として挿入する形にした方が読み易かった。
優秀だけどちょっと問題も多い部下の浅野美希も今回の事件で成長したようで、続編でも脇役くらいで登場して欲しい。
2025.6.30
小学館
設定が良く分からないままに物語が進んでいくので、取り残されたような感じになる。
読みながら徐々に思い描いていた通りの設定だったことが最後に明らかになるけれど、もっと早い段階で種明かしが有った方が読み易かったかな。。
想定通りの展開と結末だったけれど、翌日の状況も書いて欲しかった。
伏線を綺麗に回収したプロローグは上手い!!
2025.6
ポプラ社
全く怖くないホラー。
ホラーが苦手な人でも大丈夫。
凝った構成や色んな仕掛けが有って「ほら怖いんだぞ!」という空気を作っていながら怖さが無いという一種のパロディのような感じを狙ったのかと思ったけれど、そうでもないらしい。
とにかくリアリティが無さ過ぎ。
2025.7.2
KADOKAWA
長いタイトル通り、大正末期の銀座が舞台のコージーミステリ。
3章にプロローグとエピローグという構成になっているけれど、実質的には各章毎に依頼人である主人公が変わる連作短編集。
プロローグとそれに続く第一章と、それ以降は作者が変わったのかと思うくらい作風が違って感じる。
第一章はおっちょこちょいの主人公の千歳(チイ子)の行動や、ギャグ満載のテンポの良い会話などドタバタ感が強いのに、何故か第二章以降はすっかり雰囲気が変わる。
作者に何が有ったんだろう??
本格ミステリではないので、ご都合主義な展開や「あれ?」と思う部分も有るけれど、あまり気にせずにサラッと読める。
キャラ設定が秀逸で、それでうまくカバーできて引っかからずに済んでいるところも多い。
特に第一章の千歳のキャラが好きだったから、もっと登場させてほしかった。
もし、続編が出るようなら期待したい。
謎が解けて事件が解決した後に「第○章・裏」に続いて本当の謎解きが有るというのは斬新。
世の中には知らない方が良いことも有る・・・と言うところか。。
2022.7.28
アルファポリス文庫
「透明人間は密室に潜む」の中で一番良かった「盗聴された殺人」の続編。
設定の良さで最後まで楽しめるけれど、色々詰め込み過ぎで良く分からないところも有った。
折角3人のチームがまとまったところで続編が有るのかな?
2022.8.30
光文社
桐乃が回りから浮いてしまった原因が、授業中に丸めた紙を投げつけられて怒ったのがきっかけという設定が納得できないし、プライオリティがおかし過ぎで宗教に洗脳されたような里穂の行動に、読み続けるのが馬鹿らしくなってくる。
真ん中過ぎて、桐乃がヒュウを追いかける場面からようやく物語が動き出して、少しだけ面白くなっていくけれど、帰宅して桐乃が懐柔されてしまったような展開にはがっかり。
里穂の思い出にはそこまするような説得力が無い。
「 」は話している言葉というのは分かるけれど、< >は思ったこと?話し言葉に取れるところも有るし、なんだろう??と思っていたけれど、半分まで読んだところでやっと気づいた。
「 」は日本語の会話、< >はベトナム語の会話だった(気づくの遅すぎ・・)。
2025.7.10
集英社
特別支援学校に通う様々な障害(作品中でもそう言っている)生徒たちの物語。
著者はその手の学校の関係者らしい。
「学園ミステリ大賞」受賞ということだけど、ミステリというほどの内容じゃなく、明星高等支援学校が舞台の学園小説といった作品。
今までの人生で全く縁のなかった世界の話だけど、障害そのものが個性になっている生徒たちの姿が見事に描かれていると思う。
彼らのその後を描いた続編が有ればぜひ読んで見たい。
2024.12.13
東京創元社
色々有ったけれどこれからも頑張ろう!っと言った感じの短編集。
今回はジャズに関係する話が二編有って、元ジャズミュージシャンだった私には興味深く読むことができた。
2023.7.10
集英社
いつものことだけど、途中で物語とは関係のない過去のエピソードなどが入ってきて、元の話に戻ったとき迷子になりそうになる。
また、銃やヘリコプター、車など一々製品名で書かれていてわかりにくいし、描写も理解できない箇所が多くて何が起こってるのか良く分からないのもお約束みたいなもの。
ということで、この作者はもう良いかな。。。。
2024.9.25
幻冬舎
学園ミステリの連作短編集。
ミステリとしては、謎そのものがイマイチだし、呼び方で個人を分かりにくくしている叙述トリックは単純すぎてすぐ分かってしまい残念だけど、出来は素晴らしい。
その前に登場した作品の内容も伏線にしてる凝りようには感服。
2023.9.20
実業之日本社
家族がテーマの5つの短編集。
最初の4作は東北新幹線で、栃木、福島、仙台、花巻へと向かい処から始まる物語。
最後の表題作はその新幹線で車内販売をする女性の物語。
「菜の花の家」の百花とか「ハクモクレンが砕けるとき」の知里とか幼い女の子が魅力的に描かれている。
2015.3.20
実業之日本社
千葉の高校の知り合い4人が東京で再開してからの話が、それぞれを主人公にした4つの連作短編になっている。
最初の話の主人公の満里子が許せないタイプで、こんな小説が続くのは嫌だなぁ・・・と思ったけれど、後の3編はまあ良かった。
しかも他の作品に登場する満里子はそれほど嫌なキャラでもなかった。
2014.6.25
幻冬舎
文章が上手いから最後までサラッと読んだけれど、この小説が面白いと思う人はいるんだろうか?
読まなきゃ良かった・・・・とまでは言わないけれど。。。
2011.10.5
幻冬舎
主人公の美保のあまりにも自分勝手な性格に読み続けるのが嫌になってしまった。
何が本当のことなのか徐々に明らかになって行く中で、美保が姉の里香から説教されたとき、自分もこういうところがあるから嫌になるのかも・・・と気づいてしまった。
姉の説教や江梨からのメールで、美保が心を入れ替えることができたら良いけど。。
2024.12.18
KADOKAWA