ゆっくりと山登り

登山、写真、その他日々のことなど

御前山 シダクラ沢 2014年5月

2014-05-25 10:27:16 | 奥多摩・奥秩父・その周辺

昨夜はNHKの「グレートトラバース」見終わったら、疲労で眠くなって寝てしまった。

田中陽希さん、すごいです。続きが楽しみ。

 

2014年5月24日

先週は雷雨など不安定でしたが、土曜日は一日安定した天気との予報。

気温もだいぶ上がって、そろそろ沢に行ってみようか、

ということでシダクラ沢を登ってきました。

難しい滝もなく、遡行自体はまずまず快適でしたが、

かなり沢は倒木や土砂が流れ込んで荒れてました。

そして最後の詰めが・・・

 

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奥多摩の駅のバス停は雲取山方面に向かう人でにぎわってました。

臨時のバスも出ていて何とかバスの隅っこに潜り込み、惣岳で下車。

バス停のすぐわきに多摩川側に降りる道があり、「むかし道」の舗装道路まで下る。

 

上流側に歩くとトイレ、その先に不動明王 (山と高原地図に出ています)

 

まもなくシダクラ沢の谷間が見えてきます。

奥の稜線は大ブナ尾根、あの奥に登っていきます。

 

シダクラ橋、ここが沢への入り口

 

橋から見下ろす多摩川の流れ

 

杉林をぬけて

 

取水口のところから沢に降りる。

 

ジャブジャブと沢の水につかる感覚、久しぶり。

今日は天気もいいし気持ちいいなぁ。

 

 

防水のデジカメを持っていないので、今回はコンデジをジップロックに入れてポケットに入れてある。

Nikon1 AW1が気になる今日この頃・・・

はじめ小滝が続きますが、いずれも快調に超えていきます。

 

 

しばらくすると倒木が沢をふさいでいる地域に入った。

左から巻いて超える。

 

倒木の下には雪がまだ残っていた。

この先まだ残っているのかも

 

苔むした岩には小さな花が咲いていた。

 

倒木帯を抜けると、再びきれいな流れを取り戻し

気持ちの良い遡行が続く。

 

と思ったら再びボサがうるさくなってきた。

倒木をかいくぐりながら歩いていくのは気持ちがなえてしまう。

と前方に人影。

男女二人のパーティーでした。

すると後ろからも人影、こちらはソロの男性。

この沢で人に合うとは思わなかった、との談。

 

この先、またいくつかの滝が続きますがいずれも問題なく登れます。

 

 

 

 

これが最後の滝

ここはあえて左からしぶきを浴びながら登る。

爽快です。

 

ここから、詰めへ向かってガレ場を登る。

奥はやっぱり雪がだいぶ残ってました。

 

ニリンソウがあちこちに咲いてました。

 

 

標高800mを過ぎて、奥の二股

左は雪渓が残っており、こちらが本流のようだが左のシダクラ尾根側がかなり急斜面になっている。

「東京起点沢登りルート120」の遡行図では右側の尾根から回り込むようなルートになっているのだが、

右の尾根に取りつくとここも、急でグズグズの斜面が続いている。

これは右俣の方から大ブナ尾根に上がったほうが良いかも。

ということで尾根を少し下って右俣側にトラバースし、ガレた斜面を登る。

しかしこのトラバースが、中途ハンパだった。

惣岳山の方に登る枝尾根に取りついてしまったようで、

足元がゆるゆるの斜面と岩場が続く小さな尾根に追い込まれてしまった。

とにかく上を目指すが、この辺りが一番きつかった。

体力も精神も消耗する登りが続く。

やがて枝尾根上の、とっても小さなピーク(ともいえないようなピーク)に出た。

高度計と25000図で惣岳山に向かう詰めの斜面の1090mあたり、

小さな枝尾根が突き出しているところが現在地点と見た。

 

落石の恐れがなく割とゆったりとした場所だったのでここで大休止。

実際シャリバテ気味でもあったのでコーヒーを入れて

チョコレート他、行動食で腹を満たすとちょっと落ち着いてきた。

しかし惣岳山までもまだ300m近くあるのか、

こんないやらしい斜面がまだまだ続くかと思うとゲンナリ。

 

気を取り直してまた登り始める。

気合を入れて高度を稼いでいくと、だんだん傾斜が緩くなってきて、

コバイケイソウの株が並ぶ斜面になってきた。

どうやら主稜線は近いぞ。

結局、惣岳山から大ブナ尾根に下った1230mのあたりの緩いピークのあたりに出た。

 

整備された登山道に出た時にはほんとにホッとした。

御前山方面から下ってきた人が何人かいたけれど、

へんなところから泥だらけの私が飛び出してきたので

ぎょっとしていた様子。

 

当初は御前山に登ろうと思っていたけれど

さすがに消耗したので、このまま奥多摩湖に降ることにする。

靴を履き替えて尾根道をゆく。

急な尾根ではあるが、整備された道はなんと快適であろうか・・・

 

 

奥多摩湖を見下ろす

 

そしてダムへ

下ってきた尾根を振り返る

 

バス停に着いた時にはさすがに疲労困憊。

沢自体はかなりボサがあったけれど難しいところではなかったのですが

最後の詰めが実に厳しかった。

奥多摩駅行きのバスに乗ると、境橋から沢で出会ったソロの男性が乗ってきた。

そちらはそのまま左を詰めたのだが、やはり途中で進めなくなって、

一旦ロープを出して沢に戻りシダクラ尾根側に登って行ったのだそう。

 

電車に乗って河辺の温泉で汗を流す。

生ビール一気飲みのあと、かつ重。

 

詰めの甘さで難儀したけれど、うまいビールが飲めたので良しといたしましょう。

 

おしまい