長島敏春「逗子日乗」(旧「生命のサンゴ礁」)

2007年温暖化による石垣島のサンゴ礁大白化に遭遇。「生命のサンゴ礁」を開始。2023年に「逗子日乗」とする。

ナガサキアゲハの交尾 蜘蛛の巣にかかるオスと交尾するメス

2015年10月01日 | 海と森のギャラリー

(ウエーブ上では蜘蛛の巣が見えづらいので、拡大した下の写真で確認して下さい。)

逗子アトリエの周りは自然が残っている。先日、披露山庭園住宅から小坪漁港に行く道の途中でナガサキアゲハの交尾を見た。数年前より西表島でマングローブの取材をしているので、昆虫や鳥などの動物も撮影している。初めは、よく見えなかった。目を凝らしてみると蜘蛛の巣が見える。ナガサキアゲハのオスの羽は欠けている。そこにきれいなメスが交尾をしている。オスはおそらく蜘蛛の巣にかかり息も絶え絶えの状態で死にかけているに違いない。オスは渾身の力でメスと交尾しているのだろう。そじて新しい生命が誕生するのだろう。私はこの1枚の写真で生き物の生と死の連続性を感じる。そして誰もがおとずれる死を感じざるを得ない。

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日本自然科学写真協会  ニッコールクラブ