就業規則は会社が一方的に作成できる会社のルールですが、労働協約は、会社と労働組合の合意によって作成されるものですので、労使双方の契約そのものです。契約当事者は会社と組合ですが、組合員個人の労働条件を規定するものです。その根拠が労組法16条にあります。
就業規則と異なるのは、労働協約に規定する労働条件が、個別の労働契約のほうが有利な場合も認めない考え方にあります。就業規則の規定は最低の労働条件となるのに対して、労働協約の規定は、有利な条件も認めないというものです。
また就業規則と労働協約で異なる条件が定められている場合には、労働協約が優先することも重要です。
33:3 「乳と蜜の流れる地にあなたがたを行かせよう。わたしは、あなたがたのうちにあっては上らないからである。あなたがたはうなじのこわい民であるから、わたしが途中であなたがたを絶ち滅ぼすようなことがあるといけないから。」
主はモーセに対して、主が約束されたカナンの地に登って行けと命じました。
しかしその時に、イスラエルの民がまた罪を犯して、主の前に滅ぼされることがないように、主は彼等の前に使いを遣わして、主御自身は民とは一緒に登らない、と語られました。彼等の前に行くのは、神の使いである、天使であると言われたのです。
そのことは、主の民にとっては真に悲しみです。
主の民にとって、主が共にいて下さるということが喜びであり、力であるからです。
ですから、自分たちの罪のゆえであるとはいえ、主が共にいて下されなければ、自分たちが約束の地に入ることが出来ないのではないかという思いに満たされたのです。
「わたしはあなた方と共にいる。」と主が語って下さることが、キリスト者にとっても、真に力です。
主が共にいて下さることによってのみ、力が与えられるからです。
自分を知恵のある者と思うな。
主を恐れて、悪から離れよ。
それはあなたのからだを健康にし、
あなたの骨に元気をつける。 (箴言三7―8)
健康で骨まで元気はつらつ、スタミナに満ちた生活の秘訣(三7)を、箴言はズバリ、「自分を知恵のある者と思うな。主を恐れて、悪から離れよ」と語ります。
不健康な生き方、それは悪の生き方です。
第一に、不道徳な生き方をごらんなさい。どんなに多くの人が、この生き方をしていることでしょう。そのために、あちらでもこちらでも家庭が壊され、妻や夫、親や子が泣いています。
第二に、うそや偽りで固めた生き方です。うそで固められた生き方は、まず私たちの心から安心を奪います。人間関係から、信頼や愛情を抜きとってしまいます。
第三に、私利私欲を求める生き方です。ある県知事は、三千万円のわいろを受け取ったことで、二十年間の知事の座から引きおろされました。
不健康な生き方は、私たちの心や家庭や社会を不健康にします。ところがそんな悪の生き方には、私たちはものすごい知恵を働かせています。悪知恵にかけては、子どもまでそうです。こんな生き方から離れて、真実で親切で愛情深い生き方をしようとする時、私たちは全くお手あげで、知恵がないことに気がつきます。悪い生き方をする知恵はうなるほど持っていても、愛情深い、仕え合うきよい生き方をするのには、ほんとうに、びっくりするほど無力な私たちです。
元気はつらつ、生き生きと健康に生きるためには、どうしても神を恐れ、神に聞くことが必要なのです。
(詩篇九一・三)
神がその民を狩人のわなから助け出されるということには、二通りの意味がある。第一に神は、神の民がわなにかからないように助けられるということ。わなに近づかないようにされるのである。第二に、もしわなにかかってしまったら、神はそのわなから助け出してくださるということである。第一の約束は、ある人々にとって最も尊いものであり、第二の約束も、ある人々にとっては最善の道である。
主は狩人のわなから、どのように助け出してくださるのであろうか。神が困難を与えて私たちを助け出されることがしばしばある。神は、私たちの堕落がまもなく滅亡に終わることを知っているので、私たちをあわれみ、むちを加えられるのである。私たちはその困難が私たちをさらに大きな罪悪から救う手段であることを知らないで、「主よ。なぜこのようなことが起こるのでしょうか」と言う。多くの人々が、このような悲しみと十字架によって破滅から救われてきた。これらのものによって鳥のように驚き、網にかからないですんだ。神はまた、その民に霊的に大きな力を与え、狩人のわなから守られる。それで彼らは、悪をなすように誘惑された時、「どうして、そのような大きな悪事をして、私は神に罪を犯すことができましょうか」と言う。信者がわなから救い出されるということは、なんという祝福であろう。ああ、信仰の後退した者よ。謙遜であれ。しかも失望するな。あなたが迷う者であろうとも、贖い主が「背信の子らよ。帰れ。わたしがあなたがたの背信をいやそう」と言われるのを聞け。
あなたは、すでにとりこになっているから帰れないと言う。では「主は狩人のわなから……あなたを救い出される」との約束を聞け。あなたが陥っているすべての悪からまだ救い出されず、自分のしたことをいつも悔いているとしても、あなたを愛しておられる神はあなたを捨て去られない。神はあなたを受け入れ、喜びを与えられる。神の砕かれた骨が喜ぶためである。天国の鳥は、狩人の網にかかって死ぬことはない。