タマちゃんの旅ブログ

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2010奄美大島へ友人を訪ねる旅(4) 孤高の画家田中一村美術館そしてお別れ

2010年11月26日 22時09分35秒 | 2010奄美大島へ友人を訪ねる旅

今日は奄美大島最終日です。朝食前のビーチを散歩して記念にサンゴのかけらや貝を拾いました。

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ホテルには大きなガジュマルの木があり、バナナやパパイヤの実がなっています。

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最初の観光は空港の北にある「あやまる岬」へ。奄美十景にも上がる景勝地で眼下には珊瑚礁の青い海岸が続き波が打ち寄せています。

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岬の地形がこんもりと丸くて昔の遊具「あや織の鞠(まり)」に似ている事から「あやまる岬」と呼ばれるようになったとか。とても美しい海岸です。

最近では懺悔の岬とも言われているそうで、今回も奥さんに謝っている方もおられた?様です。

海岸線には蘇鉄とアダンの木が群生していました。一村の絵にも出てきますが蘇鉄には雄と雌の木がありそれぞれ違う花が咲くんですね。これらが受精して雌の木に赤い実がなりこれがこれが種となって増えていくのです。

これは雌の木です。

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次に奄美パークにある田中一村記念美術館へ。全国の一村の絵の所有者や美術館からお借りした200点以上の絵や掛軸など主な作品のほとんどが集まっている特別展が開催されています。

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私も正直知りませんでしたがTさんからの今回の旅の案内やその後放送されたNHKテレビの日曜美術館で初めて存在を知りました。

1908年に栃木で生まれ幼い頃から南画を描く父の元で絵の才能を発揮し、第19回青龍展に一度は入選しましたがその後は力を注いだ作品も中央画壇では認められることはありませんでした。

失意の中彼は昭和33年50才で奄美大島へやってきました。大島紬の染色工をしながら南国の植物や動物を描きながら独特の絵風を作り上げて行ったのです。

時には地域の人から頼まれて肖像画も描きその2作品がTさんの家に飾られていました。

日曜美術館でTさん宅で説明をしておられた美術館学芸員の濱田さんの説明で館内を見てまわりました。絵のことは良く分かりませんが説明を聞くうちに興味が湧いてきましたので今後一村の話が出てきた時にはスムーズに入っていけるのではないかと思っています。

最初に入選した作品「白い花」

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「アダンの海辺」とTさんの叔父さんの肖像画

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不喰芋(くわずいも)と蘇鉄。不喰芋の花が咲いてから枯れ落ちるまでが有り得ない事ですが1つの絵に描かれています。また蘇鉄には雄花と雌の両方が咲いています。

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生前は認められることもなく貧乏でひそかに69歳でこの世を去っていった一村。パリから南フランスのアルルへ移り絵風も変わり「ひまわり」や「跳ね橋」など明るい絵を描き続けるも生前は全く認められなかったゴッホと何か重なるもの感じました。

一番出発が早い鹿児島への飛行機組みは先にレストランで食事となりました。奄美名物の鶏飯(けいはん)美味しかったです。

いよいよ皆さんともお別れです。来年の京都での再会を約束しながら・・・。ちなみに大阪組は14:15分の飛行機で、フェリーの方々は墓参りのため1日延泊するKさんを除き夜21:10のフェリーで各々帰る予定です。

Tさんご夫婦に空港まで送っていただき12:35の飛行機で鹿児島空港へ。金曜日どの便も満席でした。

途中屋久島の紹介がありましたが通路側の席のため写真は取れませんでした。桜島や高千穂の峰などを遠くに見ながら定刻に到着。下関のUさんご夫婦ともお別れです。

Iさんの車にお世話になり熊本へ。そこから車で佐世保の我家に着いたのは20:00頃でした。なかなかこういう機会がないと行くこともなかったであろう奄美大島、レストランで給仕をしてくれたマデランさんが故郷キューバに似ていると言っていた南国奄美大島とても良い所でした。

Tさんご夫妻には大変お世話になりました。来年京都でお会いしましょう。 

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