7月1日はアテネ観光です。
歩いてアテネのシンボルアクロポリスへ。
「高い丘の上の都市」と言う意味。前方の小高い丘の上にアクロポリスを見ながら大通りを進む。
アテネの胃袋をまかなう現代のアゴラである市場街を通り坂道を登っていく。
中に入るとあのパルテノン神殿が雄大な姿を表す。
2500年前に建てられ、横31m、縦70m、高さ10mで下部の直径が2mもある柱が46本立っている。
建設当事は彫刻像や浮き彫りなどで飾られた一大芸術品であったが、戦争時トルコが弾薬庫として使うなど今はその面影は無い。
その一部を以前イギリスの大英博物館で見学した時にガイドさんが説明していた。でも今盛んに復元工事がなされている。
丘の上からはアテネの町が一望できる。
すぐ横に古代アテネのディオニソス劇場の遺跡が見えている。
その隣に161年に建設されたイロド・アティコス音楽堂がある。
現在も演劇やコンサートなどに使われている。正面に日本人の看板が出ている。実はここで野村万斎の演劇が上演されたのだ。
帰りの飛行機で一緒になった日本人の青年によるとわざわざこれを見に来たとのこと。日本人関係者が多く、最前列で森元総理も見ていたらしい。
休憩をしていると叔父さんが寄ってきて日本人かと聞く。日本語が上手で日本が大好きと言う。驚いたことに九州に詳しい。
福岡、佐賀、長崎、諫早、はたまたハウステンボスまで言葉に出てくる。随分ゆっくり九州を見て廻ったようだ。
次に1896年第1回近代オリンピックの会場となったパナティナイコ・スタジアムへ。
約5万人を収容できる大理石の観客席を持つ古代風の競技場で、今回はここがマラソンのゴールになる。
トロリーバスで中心地シンタグマ広場へ。広場は模様替え中で入れない。
その前には国会議事堂がある。初代ギリシャ国王のオットーの王宮として建てられた物だ。
19世紀の頃の家並みがそのまま残るプラカ地区へ。
道も狭く入組んでいる。人通りも多くレストラン、みやげ物店、アクセサリー店がぎっしりと並んでいる。途中オリンピックグッズ専門の店もある。
地下鉄で今回のオリンピックのメーン会場を見に行く。地下鉄を降りると駅はまだ工事中。正面ゲートも出来ていないしもちろん中には入れない。
ここにはメーンスタジアムをはじめ体育館やプールなどが集まっている。道路沿いに迂回してみると少し見えてくる。
道路からビデオを撮っていたグループが警官から何か注意されている。警官にメーンスタジアムの場所を聞くと親切に見える場所を教えてくれた。
歩いて約500m行くと右手に見えてきた。かなり近くでスタジアムを見ることが出来た。
まだ天井を張っているようだ。周囲も植木を植えたり盛んに工事をしている。
いよいよ今日がアテネ最後の夜だ。お土産を買いに再び町へ。夕食は日本食レストラン風林火山でカツと皿うどんをとる。女将さんは日本人だ。
7月2日は帰国の途へ。
地下鉄とバスを利用して空港へ。14:00発シンガポール航空は満員だ。イラク上空は避けているのかトルコ、イラン、インド上空を経由して一路シンガポールへ。
窓から見たイランの砂漠地帯は高い山もあるが全く緑の無い荒涼たる大地が続いている。
エジプトも同じだが国は広いけど使える土地は少ないようだ。
各シートにビデオが付いており、多くのメニューの中からオンデマンドで映画を見ることが出来る。結構退屈しないが睡眠不足になる。
7月3日朝6時にシンガポール到着。
福岡行きは明日の午前1時だし19時間をどう過ごすか。
レストエリアで休憩後トランジット客を対象に実施されている無料のシンガポール市内観光ツアーへ参加する。
久しぶりのシンガポールだが眠たくて眠たくて目を空けているのがやっとだった。
7月4日朝8時に無事福岡空港へ到着。
オリンピック前にどうしてもギリシャを見ておきたかったのでこの季節に計画したがエジプトは本当に暑かった。
4000年も5000年も前に母なるナイル川沿いに古代文明が発生し巨大なピラミッドや神殿などを至る所に造っている。
こんなに暑い国に。そのエネルギーには感心するばかりだ。
クレオパトラには巡りあわなかったけど、女性達はまだ黒い布を身にまといあまり表に出ない。
だがこのイスラム圏の国はまだかなり貧困層が多いようで、これらの人々の生活が向上しない限り世界からテロは無くならないなと思う。
オリンピックを前にしたアテネはあまりそのムードが盛り上がっているようには見えなかったが、ギリシャ人はその時にならないと動かないと言う気質があるみたいできっと盛り上がり成功するだろう。
評判どおり世界のリゾート地エーゲ海は綺麗なところだ。今回は1つの島だけしか行けなかったがゆっくり島をまわると最高だろう。
実に素晴らしい旅だった。
旅の模様は右カテゴリー「2004エジプトとギリシャの旅」でご覧ください。
「タマちゃんの海外旅行記」もご覧ください。