18日(金)福岡県太宰府天満宮隣りにある九州国立博物館で「ボストン美術館(日本美術の至宝)」展を見てきました。
この日は元会社の旧友達との新年会があり、その前に大宰府政庁跡などの歴史探訪とこの展覧会見学が計画されたので参加してきました。
![Cimg1762 Cimg1762](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/1b/738909cb039508222d078fe86a19d9ee.jpg)
明治新政府がとった廃仏毀釈の政策で寺社等で保存されていた国宝級の貴重な仏画などが大量に売りに出されてしまいました。
当時日本美術に興味を抱いていたフェノロサや医者で資産家のピゲロが東京大学でフェノロサに学んだ岡倉天心の助けを借りるなどして多くの美術品を収集しました。
それが現在アメリカのボストン美術館で大切に保存されています。その一部が今回里帰りしたのです。
仏画「馬頭観音菩薩像」や「平治物語絵巻 三条殿夜討巻」、「吉備大臣入唐絵巻」の二大絵巻そして曽我蕭白(しょうはく)作の「雲龍図」など46点が展示されています。
パンフに頭部分のみが使われている蕭白の「雲龍図」は襖数枚に躍動する大きな龍が墨絵で描かれている大作です。目は正面そして口は横から描いている手法はピカソ的とテレビで解説していました・・・ピカソより数十年前の江戸時代にすごい画家がいたんですね。
平安時代の作品である仏画「馬頭観音菩薩像」は装飾が金箔を極細に切って貼り合わせるというすごく繊細な技術で描かれているそうです。日本人の技術は素晴らしいです。
![Cimg1772_2 Cimg1772_2](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/42/0b44ccc7feabb6bdc8d835948b10b300.jpg)
鎌倉時代の作品「平治物語絵巻 三条殿夜討巻」は源義朝が平清盛の天下に起こした平治の乱で三条殿を襲う様子が描かれています。攻撃から戦いのシーンや殿が炎上するシーンまでスピードと迫力感に溢れて描かれています。
![Cimg1782_2 Cimg1782_2](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/e0/1f2a30918b966d326bdd172f09ab129a.jpg)
平安時代の作品「吉備大臣入唐絵巻」は遣唐使の吉備真備が海を渡って国王に面会するために出される色んな試験を奇想天外な方法でクリアーしていく様子がユーモアたっぷりに描かれています。
この絵巻は解説を見ていると今見ても面白いですね。
![Cimg1776_2 Cimg1776_2](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/6e/0645884f9cbedf76f9ef3cbc346bce78.jpg)
多くの作品が日本から流出したのはとても残念ですがこれを収集し大切に保存してくれたフェノロサやビゲロそしてボストン美術館の関係者の方々には感謝するばかりです。
昨年イチロー選手応援の旅でボストンへ行った時に、相棒のSさんだけは美術館へ見に行きました。今回見ることが出来て良かったです。
ボストン美術館展の詳しくは九州国立博物館HPでご覧下さい。
http://www.kyuhaku.jp/exhibition/exhibition_s30.html
今日は朝からYOKAROバスで行く予定でしたが昨夜からの大雪で運休、もちろん高速バスも走っていません。JRも事故で止まっていましたが9時過ぎにようやく動き出し何とか出発できました。
雪の町を滑りながら歩いて大変でしたが久しぶりの列車の旅もゆっくりしていいもんでした。
車窓の風景です。
![Cimg1737 Cimg1737](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/d9/7babf81f4d8cafab6150a3fd6473f2a3.jpg)
その後は二日市温泉「御前の湯」で温泉につかった後で旧友達と久しぶりの再会を喜びあいました。
またお互いの近況も語り合いました(誰でしょう?)。
下関で平家踊りの伝承やボランチアでの慰問活動を続けるUさんご夫妻、町内会長をされているIさん、得意のハーモニカ演奏をする世話役のNさん、昨年富士山の頂上に立ったKさん、「友の笑顔に出会う旅」と題して全国の同窓を尋ねてくれたAさん、ピースボートで世界一周をしたSさん、
民謡と絵はプロ級のOさん、フランス語をフランス人から学んでいるTさん、カメラマンとして各地のイベントを撮って回るKさん、ご夫妻で俳句を楽しんでおられるFさん、ヒマラヤのトレッキングに行ってきたばかりのYさん・・・皆さん元気で人生を楽しんで゛おられるようでした。
また再会を約束してお別れしました。歴史探訪には間に合いませんでしたが楽しい1日でした。
タマちゃんの海外旅行記もご覧ください。