鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

夏至

2016-06-21 15:28:35 | 写真俳句

老い坂の刻は千金早も夏至

(おいざかのときはせんきんはやもげし)

 

 

人生は死すまで登り夏至来る

(じんせいはしすまでのぼりげしきたる)

 

       6月11日20日のつぶやき句を32句にまとめました。

     ソーダ水黄金バットの紙芝居          休肝の喉を欺きソーダ水

     好きですと言ひ出せぬままソーダ水     そうだねと空の相づちソーダ水

     夏帽子脱ぎて父似の額かな          夏帽子脱ぎ少年の顔となり

     いかづちに喧嘩の矛を収めけり        故郷の薄れる縁蛍狩

     幼な恋なりきかあの夜蛍狩          人魂の浮遊の記憶蛍狩

     母に似ぬ我が面相や鬼虎魚         本当は泣いているかも鬼虎魚

     鬼虎魚人は見かけによらぬてふ       海霧の晴るる如くにシテの舞ひ

     海霧の先に北方領土かな           海霧や知床唄ふ久彌節

     突然の別れの文や深き海霧          北斎の筆なる紅や雪解富士

     襟正しひと日を生きん雪解富士        雲海の果ての遙かに雪解富士

     羽衣の翻る松原雪解富士           下校児の背押すカリオン釣鐘草

     宵越しの銭は持ちたい釣鐘草         提灯花闇が謎呼ぶサスペンス

     のろくても残る足跡蝸牛              人住まぬ家の広さやかたつむり

     見て見ないふりを決めこみ蝸牛        役終へて眠る旧家の噴井かな

     歴史越えて京の町屋の噴井かな        妻の妬くほどには持てず桜桃忌

     病葉や途の半ばに逝きし友           早逝の友や病葉散る如く