鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

春分

2015-03-21 17:40:56 | 写真俳句

春分や延命水に人の列

(しゅんぶんやえんめいすいにひとのれつ)

 

春分や向き定まらず風見鶏

(しゅんぶんやむきさだまらずかざみどり)

一昨年に詠んだ句に写真をつけました。

寒さが戻るのか暑さに向かうのか、そんな春分です。

 

      3月11日~20日のつぶやき句を32句にまとめました。

    馬型の去年の雪かな耕始め         馬型の去年の雪かな農暦         

    汚染水垂れるを隠す春怒かな        椿落つ美人薄命てふさだめ

    病む目にも紅鮮やかに椿落つ        椿落つ紅鮮やかに今朝の夢

    たらの芽や腕白盛りの日々のこと      たらの芽や昔むかしのかくれんぼ

    たらの芽や甘くて苦き若き日々        たらの芽や田舎母校の同期会

    初蝶や舞妓の指のひらひらと         初蝶や知覧を発ちし特攻機

    初蝶の睡魔を誘う授業かな          初蝶や祇園舞妓のお店出し

    さらばえてまた咲くを待つ桜かな      少年の日々を探して蕨採

    野仏の見つめる先の蕨採           蕨採地権不明に過疎の山

    過疎里を賑やかすかな鴉の巣        刻々と里の夕暮れ鴉の巣

    すごすごと野良負け帰る鴉の巣       年金にしのぐ日々かな浮氷

    現役の夢に覚めけり浮氷           漂へる人の心や浮氷

    明日てふ不確なものや浮氷         入り彼岸寺の小隅に決めし墓地

    入り彼岸認知の僧の読経かな        いにしへの鯖街道や蓬摘む

    旅立ちや学びの庭の白木蓮         秘め置けぬ恋のときめき鳥さかる

    純情派と言はれ老いけり鳥の恋       声色に出るときめきや鳥の恋