プランターで養育していたヤマユリとササユリの苗を肥培のため庭の一画に降ろしたのだが場所の確保に増えすぎたホトトギスを掘り上げねばならなかった。このホトトギスは元々がフイールドでの発芽品なので食草園の一画に移植した。フイールドには自生のホトトギスは随所にあるけれど理由は不明なものの大きく育たないのである。だからルリタテハの幼虫の食草なのだが蛹化に至るまでの十分な量を得られない。自宅に持ち込んだ株は大株になって幼虫が発生すると茎数本はソックリ葉が消えてしまうくらい食べている。
そんな事で大株になったのを掘り上げてフイールドに戻すのだが、これがまた生育不良になってしまうのだった。そんな事でフイールドでの食草はサルトリイバラが優勢である。とは言え自生で場所を得たサルトリイバラは繁茂するけれど観察するには都合が悪い不便なところも多いのだった。子株を移植すると今度は活着率が悪く、根ついても機嫌が悪く数年は殆ど成長が無い状態で経過する。まあ、どちらも孤爺が嫌いな様子はありありだけれど別に「好いてもらいたくて」やっている訳でも無く暇つぶし・手慰みは健康的な老後には必須な要素なのである。