トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

泥水池5の放流口の補修

2024-05-13 | 水辺環境の保全

 この場所も長年、漏水に悩まされ続けている箇所で、実質的には放流部との高低差を解消するための水溜りなのであるけれど、トンボたちはお構いなく産卵に訪れる。打泥産卵でも打水産卵でも結局は水が無ければ孵化したヤゴは生息は出来ず漏水があれば流出してしまうのだ。そこで減水の度に補修を繰り返してきたものの「元を断たなきゃ駄目!」の格言通り今回、干上がり寸前になって水を遮断できる状態になっていたから急遽、泥浚いを中止して補修作業に転換した。雨の季節になれば次の渇水期まで否応なく先延ばしになる作業だ。

 まあ、朝令暮改は余の倣いで誰、憚る事のない行為であるがゆえに気楽なものであるけれど膝小僧・腰娘・肩倅には負担を強いる事になるが、これも余の因果で業であるなあ。泥水池4から僅かに漏れ出す水を泥土の堤で作業場所まで流れない様に止めてから、その水が溢れるわずかな時間内で処理しないと水に浸されて軟弱な構造が出来てしまう。

 まずはオーバーフロー部の土嚢や玉石、放流部の堰にしていた木材を取り除くとその下は漏水で砂泥が流され礫の空洞になっているではないかい。これでは放流部の傾斜水路が機能しないはずである。全て地下水流となり下流で現われているのであった。この地下水路までは処理できないけれど、まずはオーバーフロー部の補修を確実に行い、泥水池5の湛水を安定させたい。土嚢、堤の木材、杭列を取り除き水路の左右に壁として据えた軽量コンクリート発泡パネルにバタ板で仕切り板を渡し、その高さまで泥土を鎮圧しても強度が得られないから沢奥の山腹崩壊現場から一輪車一車分の粘土質の山土を運び基盤土として胴突きで固めながら盛り上げ、その上に外して置いたオーバーフロー部の木材を据える。その周囲には再び山土を盛り鎮圧して土嚢と玉石で増水時の脇からの浸食防止を図る。

 漏水部 ➡  オーバーフロー部下の地下漏水路

 とりあえず、ここまでの作業に加え、オーバーフロー部の落ち口の構造も一旦ばらして落ちる水流の当たる部分には廃材のコンクリート板を敷いて土壌浸食防止も図る。そこから基盤層に入り込む水脈の壊滅などは今のところ先延ばしのままにするしかない。昔々、杭を打ち段差工を施し、各段々に廃材のコンクリート壁の断片を敷き放流路を備えたのだけれど、これをリセットして新たに再構築する余裕が無いのだ。とりあえずは漏水防止が喫緊の課題で老衰防止は人類永遠の課題であり孤爺には手の打ちようもない課題だ。仕方が無いからキチョウでも追いながら禿げ頭をナデナデして凌ぐ。

 


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