トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のエッ!品「菊花の羊羹」

2021-11-17 | 何よりの楽しみ
 庭に食用菊がたんと咲いてしまった。郷里で食べ馴染んだピンク色の「もってのほか」も採集できる開花状態で、こうなると妄想できる献立は全て作って食べてやろう、と餓鬼道真っただ中を進む事にしたのだ。敢て記すけれど小生、猪年ではないので「威之志士様の跋扈蹂躙」の類いには決してならない。

 菊花は花びらだけにし、それもさッと湯掻いてフードプロセッサーで粉砕し混ぜ合わせる事にした。最初は電子レンジの「オート調理・茹で野菜」の機能を使ってみたのだが、加熱するに従い花びらが黒く変色していく。「これは堪らん」と中断して湯掻いたのだった。
 フードプロセッサーには3回に分け300gの花びらをペーストにした。後は標準的な手順、粉末寒天を煮たてキビ糖と菊花ペーストを投入し撹拌。型に入れ冷蔵庫で冷やした。しかし、あにはからんや…あにはからんや…。

 さて肝心のお味、出来上がりはと言うと羊羹の固さが出ていない。水の量も手順も寒天の袋に書いてあった通りに進めたはずなのにである。柔らかすぎるが菊花の風味は堪能出来たしシャキシャキ感も残っている。羊羹なのだから歯切れを期待したのだが「プリン風」の性状では、それは無理なのであった。原因はどこにあるか不明で、もしかしたら菊花の成分に固まりを阻害する理由があったかなかったか・・・。
 まあ、菊花を堪能出来たという事はあるが、もとより他人様に「ご馳走」する類いのものでない「迷惑食品」の類いであるので孤食用でもある。この羊羹にならず柔らかすぎる出来上がりは「よう噛んで!」と言わなくても大丈夫な高齢者向けのエッ!品になってしまった。期せずして「身の丈に合わせた」エッ!品となったのである。故事に曰く「ヤドカリは己の大きさに合わせ貝を選ぶ」なんちゃらかんちゃら。

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