

3月、拠点上り口に在来種イチジク3本を植えつけた。姥捨て山にセルフサービスにやってくるお爺達にも少しは楽しみがなければならぬ。とは言うものの、恐らくは四足に食い尽くされる可能性が高いのだが、それはそれでボヤキながらの日々是口実は精神衛生にもよろしかろうて…。
姥捨て山のお爺達は姥捨て山だから当然「あっちが痛い、こっちが悪い」が共通の話題。それでも二本足類に分類されても時々は三本足になる。おっつけ斜面を登るのは四本足の獣足類になるだろう。これではスフェンクスの謎々である。
植え付け穴を掘り、土でいけておいたポット苗を植えつけたのだが、何時もの事ながらあきれ果ててしまう。ポットで養成した手間をとらずに掘り上げた苗木をポットに入れ込んだだけの苗木なのだ。多くの苗木はかような状態で販売されるけれど、「これで良いのか…」と何時も思う。
かなり以前の事になるが某種苗通販会社からブドウの苗を購入した事があった。苗木の小ささにも驚いたけれど、もっと驚いたのは根が洗ってあり、そのうえ裸のまま送られて来た事だった。すでに乾燥しており直ちに植えつけたものの芽吹く事は無く枯れてしまったのである。それ以来、カタログは送られてくるものの見る事もせず古紙回収に出していた。
今回の苗木は水決めと植え付け場所が粘土質なので客土も行い支柱も立て結束しておいたけれど、根の少なさはカバーできる訳もなく、果たして活着するかどうか気になる存在が増えた。うまく活着しても実が生るのは2~3年先で、まあ、楽しみと言えば楽しみか…。四月末には新葉が展開し始めたから何とか活着するだろう。
周囲の樹木も葉を増やしているから植え付け場所が日蔭になっている。この点は留意していたのだけれどまずかった。