トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

初霜降りる

2012-11-16 | 感じるままの回り道

Photo  今冬の最低気温を記録したこの日、泥水池に霜が降り、一部とは言え白い所が出来た。

 駐車場の方が低地なので、低い温度の空気はそちらに集まると思っていたのだが、霜の現認場所は違った。その理由は、駐車場の方が土が露出しており、地中からの熱影響を受け易かったのだろう。

 反対に泥水池は刈り草が残っており、地表からの熱を遮断したのだろうと推測した。いよいよ寒さも本番を迎える。日中でも日陰での作業は避けたくなる時期に入った。


木の健康診断

2012-11-16 | 今日は真面目に

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 先日、除伐した弓なり木の数値を出してみた。林内生育不良木の数値になる。

 標本木A(写真中央の弓なり木)

 樹高15m   平均直径0.13m  枝下高13m  胸高直径0.20m  樹齢40年以上だ。これを公式に当てはめ、林分形状比は115(70以下は健康、85以上は痩せすぎの判定)。木が太れるかどうか、「葉のついていない割合」は0.86で、数値が0.7を越えた。この数値を超えると、その木はそれ以上太る事が出来ないとされる。幹の断面を見ると、直径20cmの太さに年輪は40以上ある。外側に当たる三分の一は特に年輪密度が高い。20年生頃から孟宗竹による被害が明確になった。  Photo_5

 標本木B(手前中央の弓なり木)

 この写真内、3本除伐した。樹高17m  平均直径0.13m  枝下高14m  胸高直径0.2m  樹齢は50年に近い。

 林分形状比130  「葉のついていない割合」0.82で、標本Aと大差が無い。年輪の様子も同じで、侵入してきた孟宗竹の席捲振りがうかがい知れる。標本A,Bの林内は、孟宗竹を全伐するまでは暗く、立ち入る隙間も無いほどの荒れ様だった森だ。この数値を見ると、回復不可能になってしまった木々は多い、と言ってよいだろう。特に標本木A林内は、写真左側の大多数が途中で立ち枯れて、除竹した後は空間が出来た。

 票本木Aの区域で、九月に除伐した立ち枯れ木10数本の林分形状比は85だったが、「葉のついていない割合」は0.88だった。葉の量が無いのに、昨年の15号台風で傷められ衰弱死したのだろうと推測した。

 侵入竹林の弊害が多々言われるけれど、林内作業をし数値で比較すると、驚くほどの結果だった。講釈師では、こうはいかない。余談だが、標本木Bの奥2本の除伐は「掛かり木」になってしまい難儀した。放置は出来ないから「何が何でも」当日に落とさねばならない。この二本の処理でエネルギーを使い果たした。余計な手出しをしてはいけない。

 


早い者勝ち

2012-11-16 | 何よりの楽しみ

Photo_3  通りすがりに押さえ、軟らかさを測って「いつ食べようか」と楽しみにしていた豆柿の最初の一個が突かれてしまった。まだ渋味のある頃合いで、人間様には渋い。

 何によらず、完熟果をご馳走になろうと考えると、口に入る機会は無い。鳥や獣より早く食べようと思えば、未熟果を採るしかない。

 野生の豆柿で、渋さは半端ではないけれど、ゼリー状に熟れた実は「美味しい」のである。200mほどの所に四つ溝柿の畑があるから「そちらでどうぞ」と思うけれど、数少ない実がやられる。