トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

大人の絵本

2012-11-25 | 感じるままの回り道

Photo  何だったか、柳田邦夫氏の一文に「この歳になって絵本を楽しむ」と言う記述があったように記憶する。フィールドではおチビちゃん達への読み聞かせを散見するし、小生も仕事やプライベートでやってきたことだ。

 読み聞かせをせがむ頃の常で、暗唱していても繰り返しせがむ。今、黄葉の始まったフィールドを眺めていると「これは小生の絵本なのだ」と言う感を深くする。物理的な規模はともかく、飽かずに繰り返し繰り返しの連続である。

 時には絵本作家、時には編集者、時には愛読者ととりとめも無いけれど、何年にもわたって「せがんで」いる事には変わりない。なんだか映画「ネバーエンデングストーリー」の主人公の様に思える時もあるが、「二度わらし」となれば当たり前か…。


トンボ池の改修2(導水部)

2012-11-25 | 水辺環境の保全

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 導水部の改良をした。泥湿地として蛇行させ、あわせて温溜まりの機能も持たせようとしたのだけれど、結果的には踏圧で押し出され水路を狭めるし、流入してくる土砂が送水管の出口に堆積し、水を断ってしまうことも発生した。

 今期、干上がってしまった原因になった構造なのである。メダカやヤゴ、種類は不明なオタマジャクシなど、水生生物の全滅を招いてしまったリスクを下げたいためにも改修する必要があった。泥湿地の部分を浅い水域として再構成し、周囲を丸太で護岸、池本体への小水路を廃止して中央の島に水流をぶつける構造にした。

 水流を変更した大きな理由は、島に上陸されていた経路を撤去する事と、排水路を対角線上に付け替えるので、水流を二手に回し酸素の供給を等しくしたいためである。中央の島は「人が踏み入って欲しくない植栽」のためであったのだが、あえて上陸を敢行する者がいて渡渉地点は禿げてしまった。その上、手がかりに掴んだヤマハギの枝を折ってしまうし、「元を断つ」をするしかないのである。「思い」はそれぞれだから、噛み合わない事も多い。