goo blog サービス終了のお知らせ 

トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

我々がルーツ

2011-04-20 | 小父のお隣さん

Photo_3 Photo_4 Photo_5

  トンボ池の卵が孵化した。しばらくは飛び出した卵塊のゼラチン質に群がっていたが、それを食べつくしてからは浅いところに群れている。密集している部分もあるし、集団から離れ、たそがれている個体もいる。

 今の所、池の中の捕食者はマツモムシやヤゴくらいだと思うが、アメンボウも体液を吸う昆虫だから捕食者になるのだろうか。現実は捕食者よりも水不足で干上がるのが心配で、特に大半が水際のごく浅い部分に集まっている事による。靴跡のような浅い窪みは少しの水位の低下でも切り離されて日干しになるのが目に見えているからだ。

 このオタマジャクシは、この池で産卵された一群ではないけど、この群れの中から成体になった個体は、この池で産卵するはずである。その意味では彼らがこの池のヒキガエルの「ご先祖様」になるのだが、そうすると彼らをここに発生させた小生が彼らの「神」にあたるのだろう。なんて妄想をしながら見入っていた。ヒキガエルにとっては迷惑でありがたくない神話である。


もったいないから泥水地

2011-04-20 | 水辺環境の保全

Photo  Photo_2

 堰き止めて、もらい水した棚田跡の下の段は荒れるがままで、夏は葦原になってしまう。その上、漏水が気ままに流れて大きなV字の侵食溝まで出来ている。流水の大半は地下に入って侵食溝から流れ出ているが、堰の漏水も結局は侵食流になってしまうのがもったいない。

 それで欲が出て、よせばいいのにと思いつつ手を出してしまった。単に捨て水、浸食流にしてしまうのでなく、流下する前に「ひと働き」をさせるのだ。植生を見回ったら葦の侵入していない、地表がジクジクしている部分がある。ここなら貯水できると踏んでプールを作ることにした。

 プールと堤になる地表を刈払機で表土ごと刈り払って地表を綺麗にしてから掘り進んだ。思っていたよりスコップの入りが良くて作業がはかどり、最近では珍しく3時まで作業してしまった。勿論、腕も肩も痛くなっている。でも、そのお陰でカワトンボを初見だ。

 今日は、プールの部分と上との段差の下を平行に集水路を掘って終了した。夕刻には満水位になっているだろうから、次は堤の高さを調整しなければならない。帰宅して「飲む点滴」の自家製甘酒を飲んで一息つく。余談だが、今回の甘酒は15分毎にON,OFF出来る24時間タイマーを使用し、電気釜の保温温度を60度前後に調節したため非常に美味しく出来たのだ。