樹冠が閉じて林床に光が届かない部分の除伐を行う。落葉樹の葉が無い冬の間に木漏れ日の状態を見ながらの除伐だし、数シーズンに渡って少しずつ手を入れている部分だ。
今日は南向きに斜めに立ち上がっているアラカシを除伐した。径は30cmほどだが硬くて何度か刃を研ぎなおしてしまった。
倒した後はパッと林床が明るくなる。無理も無い、キノコの様に上部で枝葉を広げて樹冠を被っていたのだから。
あと何本か同じような大きさのアラカシを伐採するのだが、一本処理をしない前にチェーンソーの燃料を使い果たしてしまう。硬いだけでなく上部は枝葉を密生させているため刻むのに手間がかかる。こういう森はどこも似たような状態だけど、林床は砂利層で落ち葉の下は表土が無く、周囲の低い緑はアラカシやヒサカキの幼樹だけだ。
ここに表土が出来て草本で覆われるのはいつの日か…。小生に出来るのは光を届ける事だけである。