導水路の掘削を始めた。掘り取った土は土嚢袋に詰めてダムにする。侵食溝の水位を1m前後上昇させ、導水路を掘り下げないと導水出来ない。
自然の侵食トレンチだから高濃度の放射線は無いけど水を届ける作業は難儀だ。原野の開拓者の苦労が身に滲みて判る。竹の根と茶の木の根が入り組んだ土中は唐鍬も跳ね返す。
時折、根切りを鋸で行いながら午前中かかって、ようやく幅30cm、深さ20cmで2m掘り進んだだけだった。もう腕も肩も痛むし息も上がるし、尻尾をまいて退散した。
土嚢は一列の積み上げでは倒壊するだろうし、漏水防止に二段構えにしなければならないのだろうけれど、とりあえず背面を丸太の塀で押さえる作業を明日以降に行わないと3段目以上は積めない様だ。溝の壁は大小様々な空洞があるから、果たして漏水無く所定の水位まで上昇させられるか、それが問題だ。
いつも思う「貧乏暇なし、自転車操業」だけど、作業をしていたらオバちゃん達が「ショウジョウバカマが咲いている場所は何処ですか?」と明るく来た。同じ世代でも優雅な日々である。そういえば今日は花祭りだ。林道は花吹雪が始まった。そして、ツバメもトンボもオオスズメバチも飛んでいる。
花祭り吹雪を受けて立ち尽くす
誕生会みちのくの地も春の糸