最近、私はテレビを観ないという人がまわりにたくさんいます。「もうテレビは終わった」とかいう人もいますが、私はそうは思いません。確かにくだらないものもありますし、虚飾のかたまりかもしれません。が、なかには見るに値するものもたくさんあります。この番組はそういうものの一つでした。
坂本教授が木々の生体エネルギーの電位の変化の測定をして、それをもとにどうやったら音楽的に面白くなるかというドキュメンタリーですが、やはり3.11の震災の影が色濃く投影されていました。 なかでも海岸沿いにあった7万本の松のなかで唯一残った「軌跡の一本松」と呼ばれる松の木の発する生体エネルギーの奏でる音と教授の演奏のコラボレーションは感動的でした。
原発について、植物について、世の中に溢れる音について、聴くという行為について、色々考えさせられました。
教授と小中学生のワークショップも楽しそうで良かったです。
確かに虚構や迎合など報道の本質的でない部分は
確かに多く見受けられます。
しかし、これは玉石混交といったように中には
素晴らしい物と感じられるものも多くあります。
それをポジティブに抽出できる感覚を持ってみる
能力が視聴者にも必要で、そういう視野を持てるかどうかが鍵なのかとも思います。
最近は情報にあふれ、各々必要なものしか抽出しなくなっています。しかし、思考したり客観性なベクトルを持つためには経験豊かな年長者の声、新たな事象、旧知な常識など学ぶことは無限に存在します。
情報過多の中、自称賢者な者たちは謙虚に学ぶことを忘れています。そこに「TVは終わった」「下らない事の垂れ流し」など上から目線にはき捨てるのだと思います。
私も反面教師も含め全ての事柄は自己の成長の糧として常に新鮮な気持ちでいろいろな物に触れ、感動と反省を繰り返して「死ぬまで学びと」として生きてゆきたいと思います^^
なんでも頭ごなしに否定してしまうのは良くないということですね。自分で自分のもっている可能性を限定してしまうわけですから。