最近、私はテレビを観ないという人がまわりにたくさんいます。「もうテレビは終わった」とかいう人もいますが、私はそうは思いません。確かにくだらないものもありますし、虚飾のかたまりかもしれません。が、なかには見るに値するものもたくさんあります。この番組はそういうものの一つでした。
坂本教授が木々の生体エネルギーの電位の変化の測定をして、それをもとにどうやったら音楽的に面白くなるかというドキュメンタリーですが、やはり3.11の震災の影が色濃く投影されていました。 なかでも海岸沿いにあった7万本の松のなかで唯一残った「軌跡の一本松」と呼ばれる松の木の発する生体エネルギーの奏でる音と教授の演奏のコラボレーションは感動的でした。
原発について、植物について、世の中に溢れる音について、聴くという行為について、色々考えさせられました。
教授と小中学生のワークショップも楽しそうで良かったです。