知らぬ間に発売されていましたドロヘドロ最新刊。物語の終盤に差し掛かっていることは間違いないのだけれども、20巻では終わりませんでした。この不思議な漫画の真相は知りたいものの終わってしまうのもさみしいと思ってしまうのでちょっと複雑です。今回は煙の復活があって、また少し謎が解明されていますが真相はまだ闇の中です。
長らく読まずに放置していましたがようやく読みました。
りくが大阪に預けられてから急に面白くなります。大阪というか関西人の乗りを的確に表現していて笑えます。物事の価値が面白いか面白くないかで決まるとか、関西弁のテレビドラマのセリフにダメ出しするとか。でもそんなところがりくの心を溶かしていく表現が見事でした。
子供の描写がとても自然で上手くて、優れた観察力がないと描けないです。
自由に涙を流すことのできたりくが、大阪に行って涙を流せなくなって、最後に本物の涙を流すという一連の流れは読者の涙も誘うという秀逸なお話でした。
今年は年頭から「純潔のマリア」のアニメの放映が控えていて楽しみです。そしてアニメ映画としては「境界の彼方」過去編、未来編の連続公開が春にあって、夏には細田守監督の新作アニメ「バケモノの子」が公開を控えています。ジブリが今後、新作アニメを発表出来るのか心配ですが、今年の前半は楽しめそうです。
ヴィンランド・サガの最新刊ですが、去年買うだけ買って今まで放置してました;;。新章に突入で、男の物語にヒロイン「グズリーズ」が登場します。お転婆で有りがちなキャラですが、これからトルフィンたちとどう絡んでくるのか、幸村先生なら魅力的なキャラに育ててくれるはずなので期待して見守っていきたいです。 これまでは「戦い」を通して直接的に「真の戦士」とはという命題を追究してきましたが、これから間接的に?描かれる「真の戦士」像の追究も、より興味深くなります。
将棋という勝負の世界。スポ根物に劣らず熱い戦いが繰り広げられ、巧みな心理描写によって物語に引き込まれます。勝つことがすべてではなく、負けることによって得られるものの大きさが描かれ、更に極めたもの同士の戦いにおいては勝ち負けを超えた別次元が開かれることが興味深く面白いです。
もう一つの軸?に食べることに関して描かれていますが、これがコメディタッチで笑えるところがシリアスになりすぎず物語に緩急をつける役割をしていて良い感じです。恋愛話も前面に出すぎないところもいいです。 10巻が待ち遠しいですが、なんとバンプ・オブ・チキンとコラボした特装版が出るらしいとのこと。楽しみです
「ハチミツとクローバー」の羽海野チカ先生の作品。勧められて借りて読んでいます。「ハチクロ」は実写映画にもテレビドラマにもアニメにもなって大ブレイクした作品でした。でも漫画は読んでいなかったのです。羽海野先生の作品を読むのはこれが初めてですが、良い意味で期待を裏切られた感じです。もっと硬派なイメージを持っていましたが、意外と漫画らしい漫画でした。セリフも多いしセリフ以外の書き込みも多いし、そのうえ動物たちも勝手にしゃべっているし、とてもサービス精神旺盛です。話と話の間の扉絵も情感があって良い感じで、しかもそれがちょっとしたストーリーになっていたりして楽しませてくれます。既に多くの賞を受賞しているのも頷けます。一応将棋の世界がテーマになっていますが、それだけにとどまらない奥深さも感じらる作品です。3巻以降も楽しみです。