・・・てんてんてん。

とっぴーの非生産的な日常とその実態。

図書館に4時間くらい

2009-01-24 23:32:22 | weblog
去年6月頃まではたくさん本を読んでいたんだけれど、それ以降はあまり・・・。

今年に入って初めてまともに小説を読みました。本屋でふと目にとまって思わず購入。


米澤穂信 『儚い羊たちの祝宴』

帯に、『あるゆる予想は最後の最後で覆される ラスト1行の衝撃にこだわり抜いた、暗黒連作ミステリ』って書いてあるんです。気にならない訳がありません。
あと、米澤穂信。去年、氏の『春期限定いちごタルト事件』を読んだんだけれど、どうも好きになれなかった。1回読んでそのままBOOK OFFに売ってしまった(笑) 今作は・・・

やられました。
すっごく面白かったです。
オススメ超おすすめ。
でも本書を読まれる方は、なるべく先入観を持たないようにして、まっさらな状態で読んでね。

でも、以下、感想。









『身内に不幸がありまして』
まさに、最後の1行の衝撃。短編集だから、少しずつ読んでいこうと思ったのに、この話のせいで次の話を読まずにはいられなくなりました。

『北の館の罪人』
主人公の本性を知ったときちょっと驚いた。

『山荘秘聞』
本書でいちばんドキドキした。
大変良いオチ。

『玉野五十鈴の誉れ』
最後の1行で「うわぁあ・・・・」ってなりました。怖い。

『儚い羊たちの晩餐』
アミルスタン羊。身内に不幸のあった人や、玉野五十鈴がお仕えしてた人は助かったんですね。



ひと昔前のお嬢様たちのお話なんだけれど、なんだか新鮮な感じ。
この雰囲気でもう1冊書いてほしいなあ・・・。