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今日の筆洗

2024年07月09日 | Weblog
外野手は目測を誤ったか。強い打球は外野手の頭上を越え、フェンスに向かって転がっていく▼逸(そ)らした外野手はボールを必死に追いかける。夏の強い日差しの中、土ぼこりを巻き上げながらボールに向かって、全速力で走っていく▼1試合の中で何度、こんな場面を見ただろう。高校野球の西東京大会に出場した青鳥特別支援学校。まずい守備をからかっているのではない。常に全力の青鳥のプレーが美しかった。守備ばかりではない。打席ではボールをなかなかとらえられない。けれども、どの打者も決してうつむかない。バットを高く構え、投球を待つ。今度こそは打つ-。ひたむきで真剣な野球が夏空の下、美しく輝いた▼特別支援学校の単独出場は全国でこれが初。66対0(五回コールド)と敗れたが、それがなんだというのだろう。高校野球の新たな歴史を刻むのにふさわしい熱戦だった▼入学後、初めて硬式球を握るという選手もいる。中学時代、野球部に入るのを断られた選手もいると聞く。野球をしたい。大会に出たい。願いをかなえた青い鳥たちはグラウンドで思う存分、羽ばたいた▼対戦した東村山西にも敬意を表する。決して、相手をあなどることも手を抜くこともなかった。手加減なしの相手だからこそ青鳥の放った1安打、奪った三振、重ねたアウトの一つ一つが大きく輝く。ナイスゲーム。来夏も待つ
 
 

 


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