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今日の筆洗

2024年09月06日 | Weblog
かけ算の九九。いつからか知らぬが、日本の子どもは「ニイチガニ、ニニンガシ、ニサンガロク…」と詩歌のように唱え暗記に努める▼2002年発行の船山良三著『数学が好きになる七つの話』によると、英国の小学校の算数の本を調べたら、縦に1から10、横に1から10まで区切った升目に積を書き入れたかけ算の表があるのみ。「ニイチガニ」のような言葉の表記は見当たらなかったそうだ▼ドイツ語、フランス語も数詞の発音の特性から、リズムの良い暗唱の詞を作るのは困難という。クラスで斉唱して暗記に努める学習はどこでもやっているわけではないらしい▼奈良県の藤原京(694~710年)跡から出た木簡が、役人が実務に用いた最古級の九九の早見表だったらしいと報じられた。役所に置いて、徴税の計算などに使ったようだ。暗記している役人もいたろうが、きっと仕事に正確を期すためだろう。九九の大切さを改めて示す話題と思える▼先の本によると終戦後、日本の教育全般を改めようと連合国軍総司令部(GHQ)の要請で米国の教育関係者の使節団が来日。小学2年の算術の授業を視察して九九の斉唱を見た際「こんな難しいことを教えている」と驚いたそうだ。米国はかけ算は表を見てやればよく、暗唱させるのはむちゃだと考えるらしい▼日本侮るべからずと九九が思わせたなら、少々誇らしい。