明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします。
新年の初動画は華やかなこの曲で。
André Rieu - The Beautiful Blue Danube
明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします。
新年の初動画は華やかなこの曲で。
André Rieu - The Beautiful Blue Danube
お正月にふさわしき漢字といえば、「春」や「福」も浮かぶが、やはり「初」の字に落ち着くか。初日。初春。初詣。あけましておめでとうございます。初の字にめでたさ、すがすがしさを思い、心もきりりと引きしまる▼縁起に障ることは小欄も控えたいが、初コラムは正月らしからぬ漢字についてである。気になるのは雑煮の「雑」の字である▼験にこだわる日本人が、正月を象徴するハレの料理になにゆえ粗雑、乱雑の「雑」の字の入る名を用いるのか。「雑」とはいろいろなものが入り交じった状態であり「いいかげん」の意味がある。無論、いろいろな食材を入れる調理法に由来するのだろうが、どうも、その字が寿(ことほ)ぎの新年に似合わぬ気もする▼その「雑」の字を愛した放浪の俳人がいる。種田山頭火。「雑草、雑木、雑魚、雑兵、等、等、-私は雑という字のつく物事に、限りない親しみと喜びとを感じる」。「雑」をたたえている▼うなずく方もいるだろう。「雑」の字が付けば、区分や区別の冷たさは消える。みんなおいでよ。優しさや柔軟さをその字は確かに秘めているだろう▼新年から対立や分断の時代のなんのとは恐縮だが、時代の対立を少しでもやわらげるヒントが椀(わん)の中で調和の取れた雑煮の「雑」の中に隠れていまいか。寛容さのその字が二〇一七年の元日にふさわしい縁起の良き字に思えてくる。
成り立ち
会意兼形声文字です(衣+集)。「衣服のえりもと」の象形(「衣服」の意味)と
「鳥が木に集まる」象形(「あつまる」の意味)から、衣服の色彩などの
多種のあつまりを意味し、そこから、「まじり」を意味する「雑」という漢字
が成り立ちました。
※「雑」は「雜」の略字です。
※「雜」は「雑」の旧字(以前に使われていた字)です。
会意文字とは、2文字以上の漢字の形・意味を組み合わせて作られた
漢字の事を言います。
形声文字とは、意味を表す文字(漢字)と音(読み)を表す文字(漢字)
まさに雑なつくりですね。
を組み合わせてできた漢字の事を言います。