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今日の筆洗

2016年07月04日 | Weblog

 深刻な顔をした若い娘が傘を持って空中に舞う。はためく振り袖。もちろん舞踊ではない。傘をパラシュートに飛び降りている。江戸期の絵師、鈴木春信の「清水舞台より飛ぶ女」である▼決心して物事をなすたとえの<清水の舞台から飛ぶ>。江戸前期には既に使われていたが、おっかないことに実際にあった「風習」に基づいている▼恋愛成就や病気回復などを祈願して京都清水寺の舞台から飛び降りる。霊験によって命も助かる上、願いもかなう。そう信じ、春信の絵のようなまねをする鉄火な人間が大勢いたそうだ。高さ十三メートル。当時は樹木濃く、奇跡的に一命を取りとめる人もいたと聞く▼「私は崖から飛び降りている」。「崖から」とはやや妙な表現だが、自民党の小池百合子さんの東京都知事選への弁である。決意は固く、自民党都連の推薦なしでも「立つ」とは思い切ったものである。下手をすれば、自民党の対応は分裂する▼政界渡り鳥の小池さんへの党内の悪感情もあろうが、この勝負、分があるのは後手後手、オロオロする都連よりも「飛ぶ女」の方か▼どうも小池さん、都連が女性から決意の傘を無理やり取り上げようとしている構図を世間に示したいようで、都連も強気に出られるか。党としては世間の目が気になる参院選の期間中でもある。タイムリミットが迫る。「飛ぶ女」の満願成就はなるか。