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近況 46 新型コロナウィルス 3

2020-04-18 22:36:42 | 日記・エッセイ・コラム
 

 4月下旬に入り、多くの予想通り新型コロナウィルスによる被害は拡大を続けています。
政府は来たるゴールデンウィークを睨み緊急事態宣言を全国に拡大する事を宣言し、それ
までの5都道府県を重点地域としました。また、人間間の接触減少が7割に留まっている
としてより一層の自粛を訴えています。
 人間間の接触の一番大きな所は通勤等に使う電車・バス等の公共交通機関であり、次に
人の集まる店舗や集会施設が挙げられます。その部分の移動の削減とは大衆の個別化推進
を意味し、否応なくネット環境への依存度が高まることは既に周知されています。そして、
個別化を物質的に支えるのは物流であり、公共交通機関から自動車や二輪車等への転換で
はないかと思えます。この際、超小型モビリティーや電動二輪車等の普及を後押しする動
きがあっても良いと思えます。
 私自身の経験として、店舗で生活必需品を買う時が最も人間間の接触が大きく、それは
時間経過とともに大きくなっている感じを受けます。外出禁止のため自炊率が異常に高く
なり、買い出し客で店舗は特需ともいえる伸びがあると言います。また家族の外出の機会
として利用する人たちも多く、ますます混雑を増やす事に警告がなされてます。全く幸い
な事に、売り場が一旦空になっても一定期間後にはほぼ補充されるので大きな混乱はない
ようです。



 また非常事態宣言の長期化によって感染に対する関心が薄れて来ている兆候もあります。
まず外出禁止の環境に人々が慣れて対処の仕方が分ってきたことがあり、世界の各国から
ピークを越えたという観測がちらほらと聞かれるようになった事が原因と考えられます。
人々は新しい状況に適応すると同時に、長い緊張状態から逃れようとする心理が働き始め
ているからで、それは普通の成り行きと言えます。この傾向はゴールデンウィーク後には
具体的な不満やストレスの蓄積となって表れる事が懸念されます。冬の終わりに羽を伸ば
し新しい社会生活や人間環境への交流を深める目的がゴールデンウィークにはありました
が、その目的が不全に終わると表に出ないストレスが形成される危険があるからです。
 その結果、社会人・学生共に分裂や分断が進み、おそらくその後への見えない影響を残
すと考えられます。これに直ちに対処する事は難しく、事態終了後のフォローが必須です
が、時期的に東京オリンピックが一つの役目を果たす事になるかも知れません。



 情報としては、いくつかの未確認の話題があり、注視して行く必要があります。
中国は感染者・死亡者数を意図的に小さく発表していた、国によっては実際の数より過小
な数を公表している等の話は、いずれ混乱が収まることで真実が明らかになると思います。
 新型コロナウィルスは免疫が形成されず再感染する事例がある、またはワクチンを開発
しても変異によって無効化されてしまう、等の情報があります。これらは根本的な対処が
難しい、あるいは新型コロナウィルスにも種類があって異なる事例となっている、などの
説明があります。
 それに対して治療薬として有効な規制薬品がいくつも報告されており、国産のアビガン
は量産体制に入ったと報告されました。アビガンには副作用がありますが、比較的安価な
のでケースを選んで使用される事になるはずです。
 あと、日本の感染者数が少ないのは玄関で靴を脱ぐ文化の為という説があります。外国
では土足のまま室内に入るのでウィルスを持ち込む大きな原因ではないかと言うのです。
これは確かに一理ありますが、もともと道にゴミ一つ落ちていないとまで言われる日本の
衛生観念全般の一つに過ぎないのではないかとも思えます。
 

 
 日本ではまだ死亡者数が他国に比べて少ない事もあって、重篤な患者から生かす患者を
選択するという状態には至っていません。しかし感染者数は日に日に増加しており、医療
関係者からは崩壊の危機が確実に迫っているとコメントされています。
 そういう事態に限らず、すでにいたるところで二者択一の選択を迫られるケースは頻発
しているはずです。迷って判断を先送りするのが今までの日本では普通でしたが、これか
らの社会では即断即決や拙速が尊ばれると考えられます。非常事態とはそうしたものです。

 

「政治と異なる手段をもって継続される、政治の一手段。」すなわち軍事関係の組織は、
このような事態において速やかに事を収める学問・思想として発展してきました。今後は
あらゆる部分で軍事的な考え方や方法が見られるはずです。それは倫理的には逸脱してい
ると見られる決断を一瞬で実行することで多数を生かす道を躊躇なくとる事でしょう。
 そしてそのような決断を安々と実行し心的外傷の残らないサイコパシーの高さが評価の
対象となるかも知れません。私達はそんな社会が来ないで欲しいと願う戦後のイデオロギ
ーの中で生きてきましたが、現実的には目前にそれがあることを認識すべき段階に来たと
私は考えています。

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