音楽人

民族楽器の収集、演奏を趣味に生きているおやじのはなし

楽譜

2024-03-18 09:08:13 | 民族楽器
先週は邦楽の合奏団でやる曲の作譜をしていましたれ五線譜を読める人が分担して各楽器の楽譜に作り替えなければなりません。邦楽の楽器は楽器ごとで楽譜が違います。また、流派でも違います。我が合奏団では筝は宮城系が多いのでそちらの楽譜、尺八は都山流が多いのその楽譜、三味線は私が一応宮城系の楽譜にしました。琵琶は薩摩と筑前がメインですが、こちらは流派どころか先生によって楽譜が違います。だから五線譜のままにしました。私も五線譜で弾いています。皆それぞれ自分の慣れた楽譜にするので、篠笛の譜面を尺八の譜面に直したり、琵琶の譜面を三味線の譜面に直したりして弾く人もいます。私が尺八を始めた頃は、筝の先生ではまだ口伝で教えるような先生も少し残っていたようですが、今はそんな先生はいなくなったようです。そう言えば、私も尺八で譜面通りに吹いたら、そこはもう少し低い音でなどと言われて何でだろうと思ったりしたことがありました。今は楽譜がすべてのような感じになっています。でも、楽譜だけでは表せないものが沢山あります。映像があれば少しはましですが、その場でしか感じられないような呼吸のようなものは伝わりません。ただ、そんなことを言っていると前近代的な発想だといわれてしまうでしょうが。ただ、西洋音楽でも、プロであっても先生について習うのは、楽譜だけでは伝わらないものがあるからだと思います。
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