Kou Farm

畑の話と日々の雑談

今も昔も

2019-04-18 17:56:22 | 日々の事
驚いた!

おらが町では 江戸期も人口減少に悩まされていた
原因は貧困だそう
農地を広げようにも平地が少ない
漁業も大規模化するほどの良港がない
商業も際立った産品がない
天候不順による農作物への打撃

さらに貧富の差 江戸後期にもなると商品経済が高萩地方にも広がり
それまで自給自足でつつましく生きてきた民の欲望を刺激
破産し田畑を手放し逃散するか 水飲み百姓に転落するものも少なくなく
一緒に入ってきた賭博で身を持ち崩す者もいたとか
結果 一部の豪農に富が集中する

極めつけは 間引き である
生まれた子を その場で圧殺する
特に女子が多かったそうですが 貧しさ故に仕方なく が続くと それが習慣になり
藩の禁止令にもかかわらず なかば公然と行われていたそうです

藩でも今で言う 子育て支援を行ったそうですが苦戦が続いたそうです
まことに 現在と似ている
さすがに 間引きが公然と行われる事はありませんが 少子化は それに似た現象と言えなくもない

そんな貧困地帯を劇的に変えたのが
明治以降の常磐炭田である
炭鉱そのものは石油の登場と共に閉山していったが 経済成長の追い風もあり
暫くは余熱が続いた

僕が生まれ育ったのは その余熱の時代ですが
この地域に人が住み始め 数千年 数万年? のスパンで見れば
まことに 稀有な時代 であった事が分かります
景気の良かったピークを知る人には 今はなぁ・・ですが
今はなぁ・・ですら まことに恵まれた時代である事が推察されるのです

時代は繰り返すものなのでしょうか?

そうそう 今は奨学金制度がありますが その時代にも向学の志しをもつ若者には
庄屋などの富農が資金援助をしていたそうです

形は変わりますが 今も昔もやる事がよく似てる
この地方に限らず 何事かの特性が日本人には水脈のように流れ続けているのでしょうか
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