Kou Farm

畑の話と日々の雑談

変わったもんだ

2021-06-17 17:01:56 | 日々の事
ここの所 なかば娯楽として北関東の食文化の小本を読んでいた
大正から昭和初期にかけて
すでに文明開化は始まっていたが 北関東の農村部 一般の人々には
代々続く生活が一般的で 地元で採れるものが食卓に上がっていた
なので中心は穀類(米 麦 ひえ 粟) 芋類 野菜 などで 今と比べれば 動物性タンパクと
脂質のすくない食生活だったそうです
米ですが 前にも書きましたが 庶民にとって白米など祭事のときだけです
今 僕達が見ている広々とした水田の多くは 昭和24年土地改良法制定以降 大型重機で整備された風景
戦前までは 小区画で江戸時代とさほど変わらぬ様子だったと聞きます
米は貴重品でした

子供の頃の母の手料理の記憶 そこに当時の食事を想像する豆粒ほどの手がかりがあります
お婆ちゃん ひいお婆ちゃん から引き継いだものがそこにあるからです

しかし何ですね お金さえあれば ラーメンだろうが パスタだろうが 海鮮丼だろうが
何でも食べられる 目下の夢はハワイアンパンケーキとガーリックシュリンプを食べる事です(笑)

そんな自分が 婆ちゃんの若い頃の生活を想像する 
まだ100年と経ってはいない昔との差に ジワリとした驚きを禁じ得ない
この変化は 科学技術の発展と国内だけでなく世界的な政治経済の変化の波にさらされた結果
であることは疑いようもなく 農業と言えど経済活動の一環であり 近年その側面が強調されてるような
気がしないでもない

今では お弁当を持ってこれず 食べてるふりをする中学生は殆どいなくなりました
しかし 食材の背景を知る人は減っているのではあるまいか

良い悪いで考えれば 何とももどかしい・・
ただ 食に関わるものとして 見たいものだけ見る という訳にはいかなそうです
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