Kou Farm

畑の話と日々の雑談

台風が過ぎて

2019-10-17 18:30:41 | 日々の事
4年前 畑から自衛隊やメディアのヘリコプターが何機も飛び交うのを眺めていた
東日本豪雨で水害にあった常総市 連日報道され 河川の氾濫の恐ろしさを知らしめた

たった4年の後 同時多発でそれが起きるなんて
今にして思えば 前触れだったのだろうか

茨城県内でも那珂川や久慈川などが氾濫
翌々日 久慈川べりで被災した親類の家で微力ながらかたずけを手伝う
被災ゴミの仮置き場には次々運び込まれる家具 畳 家電 などなど
見渡せば あたり一面灰色にすすけ 収穫を目前に控えた常陸の蕎麦が薙倒されている

やるせない

古来より 米に依存してきた日本人
大量の水を必要とする稲作では 水利の良い低湿地が好まれてきた
田んぼをひらき 家を建てる そして集落ができる
水害のリスクは生きるため 少なからず背負ってきた

現代において 稲作農家は比べ物にならないほど減っている
ほとんどの人が水害のリスクを背負ってまで低地に住む理由はない

私見ではありますが 
戦後の復興発展に伴う人口増 昭和40年代に始まる開発ブーム
それに いつか一国一城の主に という持ち家の夢
山を崩し 田んぼを埋め立て 人の団地や工場の団地を作ってきた
そこに潜むリスクに気付かずに

近年続いてる自然災害は 温暖化による大規模化だけに理由を見つけようとするのは
もう片手落ちのような気がしてきた

しかし 歴史的経緯を経てきた都市や町 集落を簡単にリセットすることもできない

まことに やるせない

一緒にかたずけをしていた方が言っていた
金で買えるものは安いもんだ 金で買えないものが一番高い
高度経済成長 バブル期 バブル崩壊 人生の浮き沈みを身をもって経験してきた末の言葉

何を守るべきなのか 考え込んでしまいました

犠牲になった方々の冥福をお祈りするとともに
被災された方々が体と心の健康を無くさないよう 一日も早い復興を願います
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