Kou Farm

畑の話と日々の雑談

2016-12-15 22:02:16 | 日々の事
ときどき 道具を忘れて畑に行ってしまう事がある
手で土を掘ろうとするが 固くしまった土は掘れるものではない 逆に爪が剝がれそうになる
その辺に落ちてる棒切れでガシガシやっても時間を食ってしょうがない
結局 取りに戻る(笑)

今では古典的な道具になってる鋤や鍬も 鉄製のそれが普及した当時は
今の大型トラクターが出たほどの驚きと感動があったのではないでしょうか
そればかりか 鉄は刀や槍となり 強力な武器は大きな権力を生み出したと想像します
大きな権力が生まれた事で 大量の人を集め使役できるようになり 田畑の開墾もより大規模となっていきました
大面積がとれる平地でも湿地帯の水を抜き美田に変えた等の話はよく聞きます
江戸中期には人口増加と農業土木の発達もあり 新田開発がより盛んになったそうです

鉄鉱石を使う現代製鉄とは違い 昔は砂鉄を原料に使ってました
砂鉄から鉄を作るためには 大量の木炭を使います 木炭を作るためには さらに大量の木が必要となります
一山禿山が冗談ではないぐらい木を伐りだすのです

鉄の先進地帯であった中国では砂漠化が進み問題になりましたが
温帯モンスーンに位置する日本でそうならなかったのは 豊富な雨による森林再生が可能であったからだそうです
そして その雨が米をも育てるわけです
この国の地理的位置が その成り立ちに大きく関わっている事が分かります

さて 鉄が農業にとても大きい変革をもたらしましたが
現代においてはどうでしょう
バイオテクノロジー 新エネルギー ソーシャルメディア などなど・・
昔は無かったもの これからの開発が期待できるもの 色々あります
鉄に匹敵する何かが生まれるかもしれません

そんな現代に 古典的な農法をベースにやってる僕は・・
弥生人・・いや 新弥生人と呼んでください(笑)


畑では 8時を過ぎても消えない霜

冬ですねぇ~
コメント
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