ごきげんようでござる。
蝙蝠は生態的にも分類が難しいでござるが、その蝙蝠をモチーフにしたトランスフォーマーも善(サイバトロン)であったり、悪(デストロン)であったりとややこしく、ビーストウォーズ以前のトランスフォーマー(G1期)では完全にデストロン側のイメージだったのでござるが、唯一例外的にヤヤコシイ存在が、1987年展開の「トランスフォーマー 超神マスターフォース」のゴッドマスターであるダブルクラウダー(C-308、ダブルクラウダー、2980円)なのでござるよな。
本品は日本ではサイバトロン商品として販売されたでござるが、米国ではデストロン商品ダブルディーラー(日本未販売)として販売されており、成型色の違いとメッキ処理の有無やシールデザイン等の違いがあり、設定も異なるパワーマスターでござるから完全に別人として考える方が分かりやすいでござる。
箱はサイバトロン商品でござるが、半分デストロンのデザインであり、商品イメージを紹介するために扉付きのウィンドーBOX仕様の外観となっているので、他の商品とは異なる印象があるでござる。
さあ! ややこしいのが日本販売の設定なのでござるよな。
本品は忍者型のマスターフォースと蝙蝠型のマスターフォーズが付属するダブルゴッドマスターなのでござるが、海外設定では3人チームの傭兵なのでござるが、日本版では1人だけのワンマンアーミーなのでござるよ。
まあ、日本版設定も商品とTVアニメでは少々異なるのでござるが、本体はマスターフォースのクラウダーであり、地球人のミリタリーマニアの少年(?)なのでござるが、1人でサイバトロンとデストロンを使い分けるダブルゴッドマスターなのでござるよな。
サイバトロン・マスターフォースは日本販売は成型色をグレーから白に変更されており、日本版ゴッドマスターでは唯一メッキ処理が行なわれていないアイアコーンに変形するでござる。
しかし、そのぶんは、水色で塗装を加えられており、トランステクター部にメッキが追加されているのでござるよな。
まあ、デザインは決してカッコイイとは云えないマスターフォースに置いては忍者ぽい鎖帷子風のモールドが施された商品でござる。
因みに海外設定では、ネビュロス人のノックというサイバトロン潜入用(?)パワーマスターだそうでござる?
そして、蝙蝠型のデストロン・マスターフォースは唯一の型ゴッドマスター(パワーマスター)であり、海外設定ではスカーと言うな名の蝙蝠型クリーチャー(?)らしいでござるが、日本版ではコチラもクラウダーが変身したマスターフォースで、TVアニメ本編では人型で描かれていたでござるが、商品は蝙蝠型のままアイアコーンにしか変形できないでござる。
まあ、TVアニメではクラウダーが使い分けていたでござるが、商品では二つとも存在する為に、海外設定の方が分かりやすい商品なのでござる。
まあ、本品からも推測できるようにG1期では蝙蝠がデストロン側のモチーフなのでござるよな。
さあ、海外設定では本体となるミサイルトレーラーでござるが、日本設定では直接的な意志の無いトランステクターでござる。
まあ、大陸間弾道ミサイルを搭載した物騒な外観は流石にサイバトロンには似つかわしくない為に日本版ではグレーのミサイルが白に変更され、金メッキと金色のシールに変更した事で軍事色を薄めていたりするでござる。
まあ、来た挑戦と同じくイメージ戦略であり、ミサイルじゃなくロケット(自称)なのでござるな。 (笑)
アイアコーン(エンジン)に変形したマスターフォースの取り付けは車体中央部にメインとなるマスターフォースをセット(ゴッドオン)し、ミサイルホルダー部に別の1体を装着するでござる。
まあ、TVアニメでは1体のみなので、商品上は余剰パーツ対策と考えざるを得ないでござるな。
そう! サイバトロンとデストロンのマスターフォースでは、同一規格ながらロック機能は異なるので、合体するマスターフォースにより、異なるロック解除が行われて別の変形方法を行うのでござるな。
デストロン側のイグールモードは、ミサイルを取り外して引っ繰り返し、収納された頭・脚・翼部を展開させ、背中にミサイルを背負うでござる。
なお、ミサイルとは別にエンジンホルダーの取り付けも可能でござる。
巨大なイーグルとミサイルを背負ったデザインは迫力があり、正に武力による力の象徴の様なデザインでござる。