ごきげんようでござる!
「戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマー」DVD-SET①(9450円)を購入したので改めて観たでござるが・・・
正直な感想、「絵がめちゃくちゃでアラが目立ちご都合主義による古臭いアニメの何処が面白いのか?」他に絵が綺麗で面白いアニメなら腐るほど存在するのに何故にトランスフォーマーに引かれたのでござろうか?
拙者自身も当時はリアルロボット系アニメの最盛期に米国から殴りこんできたトンチンカンなロボットアニメを軽蔑しつつ観てやろうとテレビの前に座った次の日には玩具売り場に足を運んだものでござる。 (笑)
そう、実際にアニメを見て考えが一新させられたのでござるよな!
ロボットアニメに理屈や必要性など関係ない。
パワーと勢いだけでも十分話が成立し、些細な作画ミスや演出もキャラクター立ちの行きおいにより正当化されてしまったのでござるよな。
そう、所謂「キャラが立ってる」を具象化したことでストーリーが後から付いてくるアニメなのでござるよな。 拙者が今までに観てきたアニメとは異なるカルチャーショックを受けたのは当然でござるし、元々人間味の有る等身大ロボットキャラクターが好きだったからこそトランスフォーマーを素直に受け入れたのでござるよな。
今宵紹介するスポーツカーに変形するサイバトロンのミニボット戦闘員、チャージャー(12、チャージャー、500円)もロボットモードの作画は玩具と異なっており、目の肥えた現代の目で見れば見向きもされない玩具でござるが、それでも当時はアニメの雰囲気を伝える唯一の変形ロボット玩具だったでござる。
本品は元々1983年にミクロマン商品、ミクロロボットCARのトランザム(ミクロロボットCAR06、トランザム、500円)として販売され、1984年に米国でトランスフォーマー商品のウィンドチャージャーとしてシールの変更とシークレットエンブレムを貼付してブリスターパックのパッケージで販売され、日本販売は翌年の1985年にチャージャーと名前を変更して販売されたでござる。
ヴィークルモードは当時日本でも知名度の高いトランザムが選らばれた訳でござるが元々米国販売を意識して米国車を選択したとも言われているでござる。
なお、ヴィークルモードの完成度はミニカー的というよりもチョロQよりなデザインなのは元々がチョロQが変形するカメレオンチェンジのミクロマン商品だったコンセプトでもあるでござる。
しかしまあ、米国市場でのトランスフォーマー化は成功のようで日本車のファミリア1500XG(ミクロロボットCAR02、ファミリア1500GX、500円)のトランスフォーマー化が見送られたのも適切な人事でござろうな。
ただ、ファミリア1500XGはバンブルビー(11、バンブル、500円)かクリフジャンパー(13、クリフ、500円)の海外販売品にまぎれて少数出荷されたそうなのでバンブルジャンパーとかバンパーとか呼ばれていたりするでござる?
そして、ロボットモードはアニメ作画とは異なる没個性なデザインであり、アニメとは別人のようなデザインでもあるでござる。
米国アニメでは玩具のデザインに似せるというよりは、演出上顔に表情があるほうが楽なので書き直された米国らしい大らかなエピソードがあるでござる。
もし、日本でアニメのデザインが行われていたら玩具よりなデザインだったでござろうな。 (笑)
「戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマー」の凄いところは本品の様なチョイ焼く伊でも多少ブレるでござるが役割がしっかり描かれており、商品化されているという事でござるな。 (笑)
当時の日本産アニメの玩具では主人公と多少の敵は商品化される事があったでござるが、まず玩具有きでストーリーを組み立てた逆転の発想に感動したでござる。
「主人公はキミが選ぶ!」の玩具販促が活かされたアニメだった訳でござるよ。
チャージャー能力値は体力(4)、知力(6)、速度(8)、耐久力(4)、地位(5)、勇気(9)、火力(7)、技能(6)で設定されており、短距離ではサイバトロン最速の加速と強力な磁石で金属を操るマグネックフィールドと音波フォースバリアで仲間の身を守る事ができるでござる。
性格はセッカチだが、任務に熱心で行動も早いそうでござる。
アニメ本編56話「マスカレード」ではスタントロン部隊のワイルドライダー(D-53、ワイルドライダー、880円)に変装したり、偽メナゾール(D-55、メナゾール、5500円)の合体を再現する為に彼のマグネチックイフィールドを利用するなどして活躍が描かれているでござるが、これは商品自体のギミックではなく設定に助けられたエポソードでござるよな。
なお、本品の金型は1986年に改修されティルゲイト(C-61、ティルゲイト、500円)として販売されたために、チャージャーは絶版となった訳でござるが・・・
アニメでは絶版に伴い劇場版「トランスフォーマー・ザ・ムーブー」にてサイバトロンシティの戦闘にて戦死しているでござる。
絶版=戦死とはシビアな表現でござるが、映画を含めたアニメ全般が及ぼした影響は大変多きいでござる。
無論、拙者を変形玩具コレクターに引っ張り込んだ原因でもあり、今なお続く玩具販売促進アニメとしての「戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマー」はあるいみ奇跡のアニメ作品でもあるでござるな。