トランスフォーマー馬鹿一代。R

トランスフォーマー及び変形ロボット玩具の研究思考ネタ等の戯言ブログ!

スクランブル合体 コンピューティコン

2011-07-08 02:02:58 | トランスフォーマー・2010

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やあやあよいこのみんな暑さに負けずに元気でいるでござるかな!

今宵はサイバトロン第3のスクランブル合体ロボ、テックボット部隊5人が合体する事で完成する英知の合体戦士

コンピューティコン(C-91、コンピューティコン、5500円)の登場でござる!

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本品は1987年に「戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマー 2010」商品として販売された合体セットでござるが、本体仕様はテックボット単品販売品と同じものの説明書とカードはコンピューティコン専用のものが付属し、テックボット5体分のカードは付属しないでござる・・・

カードに描かれたキャラクター資料を確認できない事が残念でござるが、実はパッケージ裏にテックボット5体分とコンピューティコンの能力値が記されているので、単品版だと分らないコンピューティコンの能力も確認できるお徳用だったりしたのでござるよな。

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宇宙を舞台にした「トランスフォーマー2010」では現行の地球メカニックに擬態する必要がなくなったので未来型スーパーメカでデザインされたのがテックボット部隊でござる。

リーダーはスペースジェットとベースモード(電子パルスキャノン砲)に変形する攻撃指揮官のスキャッターショット(C-86、スキャッターショット、1980円)で、5体合体では胴体部を担当するでござる。

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そしてテックボット部隊2人目は、ドリルタンクに変形する砲撃員、ノーズコン(C-87、ノーズコン、880円)は5体合体では左脚を担当するでござるが、腕部合体モードにも変形できるでござる。

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高速ジェットに変形する狙撃員のストレイフ(C-88、ストレイフ、880円)は5体合体では左腕を担当するでござる。

また、商品上は脚部合体モードにも変形できるので手足を入れ替える自在合体波可能でござるな。

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赤いスーパーカーに変形する探索員のライトスピード(C-89、ライトスピード、880円)は5体合体では右脚を担当し、合体用パーツを変更することで腕部合体モードに変形可能でござる。

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最後の5人目がスーパーバイクに変形する射撃員のアフタバーナ(C-90、アフタバーナ、880円)でござる!

彼も5体合体では右腕担当でござるが、脚部合体モードにも変形可能でござる。

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なお、テックボット部隊は玩具上では説明されていないでござるが、アニメ上では突如大天才になったダイノボットのグリムロック(26、グリムロック、2300円)が完成させた新戦士でござる。

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スクランブル合体は胴体部を担当するリーダーを中心に残り4人が状況に合わせて自在に手足を入れ替える合体方法でござるが、頭部・胸部プロテクター・左右拳・左右足用の合体用パーツを用いる必要性があるでござる。

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スクランブル合体 コンピューティコン

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左右対称なれど合体ロボらしい重量感のあるデザインが魅力のコンピューティコンでござるが・・・

如何しても日本人感覚からくるカラーリングは馴染めないキャラクターでもあるでござる。

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しかしまあ、同じ寄せ集め合体系のデザインでも縮尺率が分らないSFメカにしたことで最もバランスが良いスクランブル合体ロボである事は間違いないでござるな。

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問題はスキャッターショットの手持ち武器である自動酸粒子砲をそのまま手持ち武器にするのでボリューム不足を感じてしまうでござる・・・ まあ、当時の玩具技術ゆえに仕方が無いでござるよな。

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では、コンピューティコンの能力設定は、合体する事により5人の精神が統一されて新たな人格ができあがり、大天才になったグリムロックより彼の知識や情報を転送されてほぼ無限大の演算能力を得る事になるでござる。

性格は細心の注意を払い、言葉を選んで話すので誰にも視聴しやすく話を聞いてくれるそうでござる。

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能力値は体力(9)、知力(10)、速度(2)、耐久力(8)、地位(7)、勇気(10)、火力(7)、技能(9)で設定されており、武器は自動酸粒子砲で設定されているでござるが、強靭な体力と豊富なデータープロセス・通信・レーダー装置がコンピューティコン最大の武器のようでござる。

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なお、商品は可動範囲が狭い為に、勇者王ガオガイガー(G-1、DX超神合体ガオガイガー、7200円)にも引き継がれた凶悪なニードリルが回らない上に膝もまげられない設計は痛いでござるよな・・・ 折角の元祖(?)ニードリルも宝の持ち腐れなうえにアニメ本編でも合体例を固定しているのに効果的に描かれなかったでござる・・・ 所詮米国人にはドリルの魅力が分っていないようでござるよな・・・

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因みに説明書では紹介されていないでござるが、余剰パーツとなるテックボットの武器パーツの一部は取り付けが可能で強化武装モードに成るでござるな。

なお、膝のドリルは公式では下方に折り曲げているでござるが、男として日本男児としてドリルはビンビンにそそり立つモノでなくてはいけないと思うので立たせてあるでござる!

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そして、手足を入れ替える合体パターンでござるが、コレも説明書に説明されておらず、シークレットギミック扱いでござる。

まあ、デザイン上ストレイフに脚部を担当させるのが辛くて合体パターンを隠したのかもしれないでござるかな? (笑)

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なお、エアボット(C-55、スペリオン、5500円)やテックボット(C-76、ガーディアン、5500円)では合体位置を変えることにより、パワー型とかスピード型とかの設定があるのでござるが、テックボットの場合は無いでござる・・・

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無論、テックボットもスクランブル合体ジョイントが共通なのでエアボットやプロテクトボットとの交互合体も可能なのでござるが、米国主流でアニメ化した場合は混成チームはよくとも混成合体を嫌い描かれる事が少ないでござる・・・

そう、ただでさえ合体による精神統一で別人格が生まれる設定に拒否感を持っている国民性では別チームとの合体では、チームワークが取れずに精神統一などできずに本来の力が発揮できないと云うのでござるよな・・・ まあ、確かにコンピューティコンの演算能力には支障があるかもしれないでござるが、日本的考えでの合体ロボは団結力であり、精神統一により基本能力以上の力を発揮するものでござる。

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海外の合体廃止論者には、日本的思想でないと合体ロボの魅力は分らぬものなのでござるよな。

なお、コンピューティコンが復刻再販やリニューアルに恵まれない理由は、合体嫌いだけではなく海外のグリムロック崇拝者の恨みを買ってしまったことが大きいでござる。 (笑)

合体トランスフォーマーが再び脚光を浴びるには日本中心のシリーズ展開を待たなければならないでござる。


全天候型スーパーバイク

2011-07-06 05:29:35 | トランスフォーマー・2010

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ごきげんようでござる!

トランスフォーマーのネーミングは海外展開優先でござるが、日本だと語感や発音しにくい名前は日本人向けに変更してしまう事もあるでござる。

また逆に日本展開商品を海外展開する場合には海外事情に合わせて改名されたりもするでござる。 まあ、お国柄による販売戦略は仕方が無いとしても商品イメージと名前のギャップが激しいキャラクターが変更もされずそのままで合った場合もあるでござるが、その手のキャラクターに共通する点は存在感が無いだったりするでござる・・・ いや、困ったものでござる。

スーパーバイク(全天候型SFバイク)に変形するサイバトロン・テックボッツト部隊、射撃員、アフタバーナ(C-90、アフタバーナ、880円)も、バイクにつけるような名前じゃないとおもうのでござるよ・・・

むしろ本品が販売された1987年に登場したSEGAのゲーム筐体であるアフターバーナーの方が印象が強く、「バイクならハングオンでござろう!」と元ゲーマーでバイク乗りの拙者は突っ込みを入れたものでござる。 (笑)

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本品はサイバトロン第3のスクランブルシティ合体ロボとして1987年に「戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマー2010」に登場し、単品販売と5体合体セット(C-91、コンピューティコン、5500円)の2種が販売されたでござるが、本体仕様は共通なれど付属の説明書とカードが異なっていたでござる。

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さて、アフタバーナは数多く存在するバイク系トランスフォーマーでは唯一の全天候型SFバイクと言って問題の無いオートボットでござる。

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ただ・・・ 何故にSF面を全面にだしながらオレンジ色のボディにしてしまったのか謎なのでござるよな?

元バイク乗りの感覚としてもオレンジ色には共感できないでござる?

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一応、本品の設定ではブースターを使い時速720キロで走行し、粘着剤を分泌するタイヤで壁を登る事が可能なスーパーバイクだそうでござる?

アニメ本編で地球人キャラクターでも乗せて行動するようなエピソードがあれば印象が変わっていたのでござるが本編での単独活躍は無かったでござる。 ちゅーか・・・ 当時のアニメ製作者はバイクの知識が皆無で活かせなかったのではないでござるかな?

そう、G1時期のバイク描写で印象に残っているのが「トランスフォーマー・ザ・ムービー」のジャンキオン戦法だけなのが悲しいでござるよ・・・

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さて、本品は転がし走行以外のギミックは無いでござるが、武器パーツ(レーザー誘導焼夷弾ミサイル / 連射型プラズマパルスキャノン砲)を取り付けてアタックモード(アタックバイクモード)を完成させることができるでござる。

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機動性を活かした戦闘用バイクは日本産アニメでは度々登場するでござるが、残念ながら主人公級のキャラクターが搭乗しないために、単なる素早い敵側メカニックになっているでござる。 ロボット玩具商売を考えなければ主役メカにも成り得るカッコよさなのに残念でござる・・・ 

拙者的にはアタックモードが好きなのでござるが、アフタバーナの場合はカラーリングのおかげで主人公には成れないのでござるよな・・・ オレンジ色のボディは同じくバイク系のジャンキオン(C-81、レックガー、1980円)のイメージを引きずっているのでござろうか?

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ロボットモードも無個性なデザインで面白みがないのが残念でござるが・・・

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一番残念なのは背面にタイヤなどを隠した見栄えの悪さでござる・・・

せめて足くらいは分割させて欲しかったでござるよな・・・

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なお、アフタバーナのキャラクター設定は短気で気分屋で行動が左右されるようでござるが、攻撃時には俊敏に反応する基本はさっぱりとした性格のようでござる。 一応は米国のバイク乗り的な性格なのでござるかな?

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能力値は体力(7)、知力(6)、速度(6)、耐久力(6)、地位(5)、勇気(9)、火力(7)、技能(7)で設定されており、武器は半自動音響宇宙ピストルでござる。

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商品上、可動範囲が狭いのは仕方が無いとしても、半自動音響宇宙ピストルが右手にしか保持できす、ヴィークルモードでの武装が装備できない設計には少々不満を覚えるでござる・・・ 肩か背中に凹ジョイントが欲しかったでござる・・・

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まあ、ロボットモードの事でアレコレ言ってもしかたがないので、本品最大の見せ場である5体合体ではコンピューティコンの右腕を担当し、右拳用の合体パーツを取り付けて合体モードとなるでござる。 無論、左拳用の合体パーツを取りつければ左腕にも成り、デザイン的にも悪くないでござる。

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更に本品はスクランブル合体ロボと特徴である手足を自在に入れ替えた合体を再現する為に足用合体パーツを取り付けて脚部・合体モードに成るでござるが、アニメには描かれず、説明書でも紹介されていないシークレットギミック扱いになっているでござる。

なお、拙者の解釈で本合体モードはボリュームが不足するので余剰パーツ対策も兼ねて武器を装着させたままの脚部・合体モードにさせてもらったでござる。

公式合体例が無いからコレも有でござるよな。 (笑)

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余談でござるが、2代目(別人)のアフターバーナーは1993年に海外で販売された「TRANSFORMERS G2」のデストロン兵士、アフターバーナー(EU名、スナイプ、日本未販売)でジェット機に変形するでござる。

以後、2007年展開の「トランスフォーマー スーパーリンク」ではサイバトロン戦士のアフターバーナー(SC-26、スペリオン、5500円)が登場したり、アフターバーナーの名は両軍に存在するもジェット機に変形する共通点を持ち名前に相応しいヴィークルモードとなったでござる。 う~む・・・ しかし誰がバイクにAFTRERBURNNER(当時の日本語表記、アフタバーナ)等の名前を付けようとしたのでござろうか?


軽くて速い!

2011-07-04 20:19:04 | トランスフォーマー・2010

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ごきげんようでござる!

トランスフォーマーの場合は過去に販売された商品をリメイクする際、商標上の問題で元の名前が名乗れない場合があるでござる。

「戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマー2010」のスーパーカーに変形するサイバトロン・テックボット部隊、探索員

ライトスピード(C-89、ライトスピード、880円)も現在なら使いにくい名前かもしれないでござる? 

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本品は1987年にサイバトロン第3のスクランブル合体ロボとして「戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマー2010」展開時に単品販売と5体合体セット(C-91、コンピューティコン、5500円)の2種が販売されたでござる。

なお、本体仕様は共通でござるが付属の説明書やカードが異なるでござる。

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さて、ライトスピードのヴィークルモードはスーパーカーと表記されているでござるが、本品の場合は実在するのスポーツカーの俗称ではなく、未来的デザインのSFヴィークルであるスーパーカーでござる。

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まあ、未来の車といえばタイヤの無い車を想像するでござるから近未来仕様と云う事でござるかな?

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なお、ヴィークルモードでは最高速度は分らないでござるが、巡航速度が時速480kmにて約8秒で時速800kmに加速する事ができるそうでござる。

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商品上は転がし走行しか出来ないでござるが、武器パーツ(二連式赤外線スコープ付きミサイル)を取り付ける事によりアタックカーモードにすることができるでござる。

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なお、アタックカーモードでもロボットモードの手持ち武器である光バースト砲が余剰パーツになってしまう欠点があったり、本来は目立つはずのスーパーカーのヴィークルモードもテックボット部隊では地味な印象だったり、デストロンのスタントロン部隊(D-55、メナゾール、5500円)よりも完成度では劣っていたりと何かと損な印象がある商品でござる。

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そう、ロボットモードのデザインも他の自動車系スクランブルロボとの差別化を図った変形方法などの設計の結果・・・ 酷いプロポーションになってしまったでござる!

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軽やかなヴィークルモードと異なり、寸胴短足なうえに両足が繋がった造形は何とかならなかったのかと思うでござるよ・・・

スタントロン系の変形方法を流用してもパクリには成らなかったはずなのに・・・ 完成度より変形技術を優先してしまった商品でござるよな。

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なお、ライトスピードのキャラクター設定は星間宇宙旅行を愛し、宇宙の巨大な湾内探査を好む性格だそうでござるが・・・ 出来る事なら宇宙船に生まれ変わりたいと思っているそうでござる?

う~む・・・ これも性同一性障害ちゅーか適材不適所と云うべきか、米国設定だと人間らしさを演出する為に、あえて自分の機能を使い切れていない設定になってしまうでござる・・・ まあ、本品の場合はロボットモードを見ればモデルチェンジしたくなるかもしれないでござるよな。 (笑)

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なお、能力値は体力(6)、知力(8)、速度(5)、耐久力(6)、地位(6)、勇気(8)、火力(7)、技能(8)で設定されており、武器は光バースト砲と二連式赤外線スコープ付きミサイルでござる。

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ロボットモードでの可動範囲は狭く、ポージングは期待できないでござるが、一応左手に光バースト砲が保持できたり二連式赤外線スコープ付きミサイルを取り付ける事は可能でござるな。

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そして本品はスクランブル合体ロボ最大のギミックである合体モードでは合体用パーツを用いてコンピューティコンの右脚を担当するでござる。

面白みの無い合体モードでござるが安定感はあるでござるな。

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更に本品は右or左拳パーツを取り付ける事で腕部合体モードにもなるでござるが、説明書では脚部合体モードしか紹介されておらず、手足を自在に入れ替えるスクランブル合体ロボも「2010」アニメ本編では合体位置は固定化されてしまったでござるな。

コンピューティコン自体も自在合体(スクランブル合体)は描かれず、スクランブル合体は追加要素でユーザーが最強合体例を見つけ出すシークレットギミックにされてしまった訳でござるよ。

日本と海外の合体に関する思想の違いが反映された例でもあるでござるな!

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余談でござるが・・・

2代目(別人)ライトスピードの名前を継いだのは1991年に「トランスフォーマーV」のフェラーリF40に変形するブレインマスターのブレイバー(C-322、ブレイバー、2300円)の一部塗装を変更して合体用パーツを削除された状態で欧州販売されたモーターベイター情報偵察員、ライトスピード(ライトスピード、1450円)でござる。

赤いボディのスポーツカーで合体機能がある共通点ながら、合体を嫌う欧州展開なので合体出来ないライトスピードは、テックボットも合体させない為の既成事実の様で皮肉な命名でござる。

まあ、今なら米国の自転車メーカーの名前のおかげでライトスピードの名前が使えないかもしれないでござるよな? (笑)


狙撃員 ストレイフ

2011-07-01 18:34:23 | トランスフォーマー・2010

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やあやあよいこのみんな元気でござるかな!

今宵は「戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマー2010」より、SF系航空機ではトップクラスのデザインを誇るサイバトロン・テックボット部隊狙撃員、ストレイフ(C-88、ストレイフ、880円)の登場でござる!

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本品は1987年にサイバトロン側スクランブルシティ・合体ロボ第3弾として、単品販売と5体合体セット(C-91、コンピューティコン、5500円)の2種が販売されたでござる!

なお、本体仕様は単品版・セット版ともに共通でござるが付属の説明書とカードは異なるでござる。

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さて、ストレイフのヴィークルモードは高速ジェットと表記されているでござるが、何と云って外観上は一昔前のシューティングゲーを思わせるデザインが魅力でござるな。

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ただ、デザイン上コクピット部分(有視界式キャノピー)が無い・・・ デザインは賛否が分かれているようでござる?

まあ、確かにストレイフ自身が変形したした姿なので有人式のコクピットは不必要でござるが、物足りないという御仁の意見も分るでござる。

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ヴィークルモードでの商品ギミックは転がし走行以外はなく、他のテックボット(スクランブル合体ロボを含む)商品と異なり通常ヴィークルモード状態でも武器パーツ(二連式自動光パルス宇宙銃)を取り付けたままなのでアタックモードが存在しない商品でもあるでござる。

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無論、ロボット時の武器である熱線ライフルもヴィークルモードでは余剰パーツ化すので面白みには欠けるかもしれないでござるな?

なお、の目立つカラーリングはサイバトロン航空隊の識別カラーだったそうでござるが・・・ シリーズを続けていくうちに忘れられた設定でもあるでござる。 (笑)

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さて、ロボットモードは航空機型トランスフォーマーらしいデザインでござるが、「足なんて飾りです!」の造形に成ってしまったことが残念でござる・・・

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う~む・・・ 他の手足担当スクランブル合体ロボにいえることでござるが、もう少し工夫してほしいでござるよな・・・ しかしまあ、同じ航空機系のスクランブル合体ロボよりもロボットモードの完成度は増している事は確かでござる。

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さて、ストレイフのキャラクター設定は明るい性格で注目を集めるほど熟練した狙撃能力を発揮するが、誰にも注目されていないと緊張感がとけやる気を無くす性格だそうでござる。

能力値は体力(5)、知力(6)、速度(6)、耐久力(7)、地位(5)、勇気(8)、火力(7)、技能(4)で設定されており、武器は二連自動光パルス宇宙銃と熱線ライフルでござる。

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なお、武器の熱線ライフルの保持方法でござるが、パッケージ写真などでは右手に保持されていたりするでござるがパッケージイラストや説明書では左手保持で描かれているので左利きにしてみたでござる。

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更にストレイフは手持ち武器を熱線ライフルから二連式自動光パルス宇宙銃に持ち替えが可能だったりするでござるが、商品の可動範囲は狭いでござるな。

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なお、ストレイフ本品を含む1987年度設計商品(サイバトロン・ヘッドマスター)に見られる二丁拳銃の元祖と呼ぶべき商品でもあるでござるな。

しかし、相変わらず可動範囲が狭い設計は辛いでござるよな。 (笑)

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まあ、スクランブル合体ロボの宿命ゆえに当時の技術では可動が制限されるのは仕方が無いでござるよな。

ストレイフの場合は5体合体でコンピューティコンの左腕を担当し、合体用左拳を取り付けて左腕・合体モードになるでござる。

なお、スクランブル合体ロボは手足を自在に入れ替える合体パターンが用意されているのでござるが、アニメ等ではコンピューティコンの合体例は固定化されてしまったでござる。

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無論ストレイフも、客舞踊合体パーツを取り付けて脚部・合体モード(左右共通)に変形できる訳でござるが、説明書には脚部用合体モードは紹介されていないシークレットギミック扱いでござる。

そう、ストレイフの場合はデザイン上、脚部を担当するには難しい合体モードになるでござる。

入れ替え合体によるシルエット変化を狙ったまでは良かったでござるが、思わぬところで不具合なバランスが生じてしまったでござる。 故にストレイフの場合は右ないし左腕が似合う合体モードなのでござるよな。

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故にストレイフを左利きに見立てている理由はコンピューティコンの左腕担当を正当化する意味もあったりするでござる。

なお、ストレイフの名前は航空機型サイバトロンとして度々名前が使われるでござるが、何故か特徴あるデザインを全く活かさないで、「のカラーリングで飛行機なら問題ない!」の如く金型流用されてしまう事が多いでござる? 困ったでござるよな。 (笑)


耐え抜くドリル!

2011-06-29 19:53:29 | トランスフォーマー・2010

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暑い・・・

人肌に対応して浮き上がるシークレットエンブレムが消えないままの猛暑のなか如何おすごしでござろうか?

同じ熱さであれば、だれる蒸し暑さよりも気持ちが燃え上がる熱さの方がよいでござるな。

今宵は燃える男の浪漫! ドリルタンクに変形するサイバトロン・砲撃員、ノーズコン(C-87、ノーズコン、880円)の登場でござる!

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本品は1987年展開の「戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマー2010」商品として販売されたスクランブルシティ・合体ロボ第3弾で、単品販売と合体セット(C-91、コンピューティコン、5500円)の2種が同時販売されたでござる。

なお、単品・合体セット共に本体仕様は共通でござるが、説明書と付属のカードは異なるでござる。

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さて、本品を含むテックボット部隊の5人はエアボット部隊(C-55、スペリオン、5500円)、プロテクトボット部隊(C-76、ガーディアン、5500円)と異なり現行地球型のヴィークルモードから外宇宙で活躍するSF色の強い未来型ヴィークルに変更されたでござる。

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ノーズコンのヴィークルモードは誰が指定したのか分らないでござるが、日本SFメカの王道であるドリルタンクが選ばれたでござる!

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トランスフォーマーでは1985年に海外で販売されたジャンプスターターのツインツイスト(日本未販売)が初のドリルタンクだったりするでござるが、最初からトランスフォーマー商品として設計されたドリルタンク商品はノーズコンが初でござる!

たた、問題は商品サイズの都合で大型ドリルを備えたドリルタンクの定番的(?)なデザインにしてしまった事で、商品サイズ的にもライバル商品であるバンダイのマシンロボ600シリーズのドリルロボ(MR-17、ドリルロボ、600円)に似たヴィークルモードになってしまったでござる。

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既存のメカをモチーフにした場合はネタが被っても許されるでござるが、流石にSFメカで似てしまうと辛いものがあるでござるな。

そこで後発であるタカラは差別化の意味もあり、武器パーツを取り付けたアタックモード(アタックドリル)を採用したでござるな。

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無論、ただ武器(ロケット推進ミサイル)を二基取り付けただけのアタックモードではなく、通常・地中走行状態と異なりキャタピラの位置を下げて車高を揚げている小技が利いているでござる。

しかし、ドリルにシークレットエンブレムを貼り付けてしまった事やドリルが回転しないなど残念な設計でもあるでござるな・・・

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そう、ロボットモードも折角のドリルを背中に倒しこんでしまい、両腕もキャタピラのままなデザインはドリルロボとの差別化を意識してしまった結果面白みの無いデザインになってしまったでござる。

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ドリルが特徴のロボットがドリルを活かせないデザインに成ってしまったのは敗北を意味するのと同じく、人気の上でも完全にドリルロボに負けてしまっているでござる・・・

タカラは少々奥ゆかしいところがあるので、パクリでも似せないような工夫をするでござるがバンダイなら平気でパックってオリジナルを主張してしまうでござる。 (笑)

現在のタカラトミーもバンダイの図太さ見習ってほしいものでござるよ・・・

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さて、ノーズコンの設定は几帳面で穏やかな性格らしく、特殊合金製のドリルとボディはあらゆる壁を突破するだけでなく、様々な攻撃や精神的批判(?)にも絶えるそうでござる?

能力値は体力(7)、知力(6)、速度(3)、耐久力(9)、地位(5)、勇気(8)、火力(7)、技能(7)で設定されており、武器はX線レーザーピストルとロケット推進ミサイル(2基)に加えて特殊合金製のドリルでござる。

なお、TVアニメでは最初に作られたテックボットだそうでござるな。

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ロボットモードではロケット推進ミサイルを取り付ける事ができないでござるが、ヴィークルモードでは余剰パーツであるX線レーザーピストルを右手に保持できるでござる。

なお、イラストでは武器を左手に保持して描かれているでござるが、商品では右手のみ対応するでござるな。

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ドリルタンクは人気のメカなので注目が集まるものでござるが、ノーズコンの場合はマシンロボ600シリーズのドリルロボと重なってしまい、更に「マシンロボ クロノシの大逆襲」が放送された事で完全に隙間を開けられたでござるな・・・ もし、タカラがマシンロボのアニメ展開を知っていたノーズコンの扱いが変わっていたかもしれないでござる。 (笑)

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しかし!

単体では魅力に欠けるノーズコンの最大代の魅力は合体にあり、5体合体ではスキャッターショット(C-86、スキャッターショット、1980円)に付属する合体用脚部パーツを取り付けてコンピューティコンの左足を担当するでござる!

なお、スクランブルシティ・合体ロボの魅力は共通合体ジョイントにより手足を自在に入れ替える合体が魅力なのでござるが、コンピューティコンの場合は合体パターンを固定化されてしまっており、アニメ本編(米国製作版)ではスクランブル合体ロボである事を説明していないでござるな。

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しかも、腕部・合体モードは紹介されていないシークレットギミックになってしまっているでござる。

故に公式変形モードが存在しないので、ロケット推進ミサイルと合体用左拳パーツを取り付けて左腕モードに見立ててみたでござる。

ドリルアームは男のロマンではあるでござるが、ドリル取り付け位置が肩になってしまったのが少々残念でござる。 まあ、ドリル越しのタックルは凶悪なのでコレもありでござるな。

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結果的にノーズコン単体ではドリルロボに適わないでござるが、テックボット部隊としての商品魅力は負けていないでござる。

ただ・・・ 問題なのは日本でのドリル人気があっても、欧米展開ではドリル人気が無いことでござる。

欧米中心の展開になればドリルタンクなんて商品化される機会がなく、今後リメイクされるかどうか不安なトランスフォーマーでござるよな。