トランスフォーマー馬鹿一代。R

トランスフォーマー及び変形ロボット玩具の研究思考ネタ等の戯言ブログ!

蜘蛛女のキック

2011-08-16 19:56:53 | BW・メタルス

Photo

ごきげんようでござる!

今や女性型トランスフォーマーの代表格であるブラックウィドー(D-8、ブラックウィドー、1500円)も当初はタランス(D-4、タランス、1500円)と同じ金型の商品でカラーリングのみを変更した商品で、TVアニメ(CG作画)のプロポーションとは大きくイメージが違っていたでござる。

当時のトランスフォーマー商品全てに言える事でござるが、女性型トランスフォーマーといえど中性的なデザインで男・女どちらともに使えそうな商品だったでござる。 アニメ本編では女性らしく描かれていたりもするのでなんとなく女性に見えてしまうのが常だったでござるよな。 (笑)

しかし、1999年展開の「トランスフォーマー ビーストウォーズ メタルス」にて進化(メタルス化)したサイバトロン・妨害工作員

メタルス・ブラックウィドー(C-48、メタルス・ブラックウィドー、2500円)はトランスフォーマー玩具としては初めて女性らしさを強調して女性にしか見えないデザインで販売された商品でござる。

PhotoPhoto_3

さて、本品は海外でも1999年に「トランスメタルス2」商品ブラックアラクニアとして先行販売された訳でござるが、日本版は外観上の違いが分りにくいでござるが、一部仕様が変更されており劇中後半のストーリーに合わせてサイバトロン側商品として販売されたでござる。

Photo_4Photo_6

Photo_7Photo_9

全体的に見てもCGデザインとよく似ており違和感が無いビーストモードでござるが・・・

トランスメタル2にパワーアップした姿とはいえ、メガサイズ商品の大きさには驚かされるでござる。 いや、ホント何故か昆虫系ビースト戦士はリアルサイズ以上に大型化されたりするでござる?

Photo_10

日本と異なる昆虫文化やB級巨大昆虫映画の影響も強いのか開発者の趣味なのか分らないでござるが、昆虫系ビースト戦士は優遇されているでござるよな。 (笑)

Photo_11Photo_13

Photo_14Photo_15

さて、本品はスパイダーフック(クモの糸)を伸ばしたりスパーククリスタルを回転させてデストンサイバトロン仕様のスパーククリスタルに変更するギミックを備えており、トランスメタルス2らしい機械と生物の融合や左右非対称なデザインなどで個性を引き立たせているでござるが・・・ 何かオカシナ感じがするビーストモードでござる?

Photo_16Photo_18

そう、クモの足は8本のはずでござるが、本品では10本あるように見えてしまう事でござる。

説明書ではロボットモードの腕は触角と記載されているでござるが大きすぎるのでござるよな?

なお、D-8版ブラックウィドーではロボットモードの腕はクモの牙だったでござる。

本品の場合はクモの牙も造形されており、更に触角(?)でござるから違和感を感じるのでござるよな? 言うなればアナザーモードとかアタックモードに近いような気がするデザインなのでござるよな?

Photo_19

そう、実は本品の場合、綺麗に収まらないでござるが触角を腹部に折りたたむ事が可能なのでござる!

コチラの方がビーストモードに相応しいデザインでござるが、如何したものでござろうか?

Photo_20Photo_22

Photo_23Photo_24

一応本品はTVアニメ終了後販売の商品になるのでCGアニメに近いように設計されているのでござるが・・・ CGアニメでも触角が出たままのデザインで描かれてしまい、本来はアタッモードであるはずのデザインが通常モードに変更されたのではないでござるかな?

Photo_25Photo_27

Photo_28Photo_30

しかも、本品を入手済みの御仁なら感じたであろうクモ腹部部分の車輪(回転軸?)や触手の取り付け構造等も本来であればヴィークルモードの変形に関係していたはずがコストカットで設計変更されたような気がする商品なのでござるよな?

う~む・・・ TVアニメ後半3話に登場しただけなので扱いが悪いのでござろうか?

Photo_31

ロボットモードは広げたクモの足と女性らしいプロポーションで神々しく見えるでござるが・・・

何か劇中のイメージと違うでござる?

Photo_32Photo_33

Photo_34Photo_35

そう、違和感の正体は劇中とは異なる巨大な肩アーマーと胸部アーマーでござる。

しかも、頭部塗装の関係で劇中とは異なる印象を受けるでござるよな?

Photo_36Photo_37

なお、本品の胸部アーマーは海外初期販売品(?)では着脱可能で所謂トップレス状態になるのでござるが、日本販売では接着されたようでござる。

胸部造形はCGアニメのデザインで作られているので残念な気がするでござるが・・・ これって何処かの婦人団体からクレームが来たのでござろうか?

Photo_38

更に困った事に本品はビジュアル的には良くできた商品でござるが、腰部にスピンキックのアクションギミックを仕込み、背中の重量のお蔭で股関節部分のボールジョイントだけでは立たせられない欠点があるでござる・・・ 解決策としてはクモの足2本を補助脚として立たせる事ででござるが、クモの足もボールジョイントなので重量に負けてヘタってしまうでござる・・・

立たせるには根気が要る商品であるのが残念でござる。

Photo_39Photo_41

しかも武器パーツであるスパイダーフックは自動巻取りのギミックが採用された為に糸を伸ばした状態で固定できず、腕にとりつけると自重で腕が上がらないなどボールジョイントの弱点を曝け出してしまった商品なのでござるよな・・・ 

素直にデラックスサイズで製作しておいたほうがよかったような気がするでござるよ。 (笑)

Photo_42

さて、メタルス・ブラックウィドーの設定は元々サイバトロン側のプロトフォームである彼女はタランスの仕掛けたシェル・プログラムにより、性格は常にトップを目指し他人を利用する自己中心的な性格で、完全にデストロン向きのキャラクターに仕上がってしまったでござる。

しかし、そこは適役女性キャラの特権で、サイバトロンのヒューザー戦士シルバーボルト(C-41、シルバーボルト、1800円)との恋心にゆれた結果、トランスメタル・ドライバーを使ってトランスメタルス2に進化し完全なサイバトロン戦士となった姿でござる。

Photo_43Photo_45

Photo_46Photo_47

故に性格も良くなったはずでござるが、デストロンに身を置いた事からの引け目か素直じゃないツンデレな性格になってしまっているでござる。 (笑)

なお、能力値はパワー(5)、知力(9)、スピード(7)、耐久力(8)、階級(5)、勇気(8)、火力(7)、テクニック(8)で設定されており、通常のトランスメタルスより強力なテレキネッシス・自己修復・空中浮揚などの超能力が使えるようになり、武器であるスパイダーフックの他にリストブレードやスピンキックによ格闘戦も得意でござる。

Photo_48Photo_49

商品完成度としては不満があるものの、キャラクター設定を活かした商品設計は認めざるを得ないでござるよな。

Photo_50Photo_51

Photo_52Photo_53

そして、玩具オリジナルギミックのディフェンスモードも本品の特徴でござるが、上手く生かされていないギミックの一つでござる。

そう、ディフェンスモードは本来女性限定のギミックであったはずが、日本ではメタルス・エアラザー(C-45、メタルス・エアラザー、1800円)が男として扱われ、次回作の「ビーストマシーンズ」ではメガトロン様(BR-05、メガトロン、2999円)にも採用されてしまったでござるから意味をなくしてしまったでござる。

Photo_54Photo_55

日本のアニメ的演出だとディフェンスモードはマント風(?)に描かれて戦闘時には展開して完全武装な姿を現すとかになりそうでござるが・・・ 劇中の描写は無いようでござる。

なお、ディフェンスモードの肩部分はミサイルであるらしいでござるが、発射ギミックや角度調整などは出来ないでござる? おそらくコレも企画時には何らかのギミックがあったと思われるでござる?

設計変更が惜しまれるでござるよな。

Photo_56

なお、トランスメタルに進化したブラックウィドー(海外名、ブラックアラクニア)の正当な商品は本品でござるが、実は1988年にマクドナルド・ハッピーミールの景品としてCGデザインとは異なるブラックアラクニア(日本未販売)が登場していたりするでござる。

TVアニメ放送前(?)のトランスメタルス化を前提としたデザインと更に女性らしいデザインを加えた変更は面白いものがあるでござるよな。

一応、メタルス・ブラックウィドーのおかげで女性らしい女性型トランスフォーマーの商品需要が見直された結果となったので、トランスフォーマー玩具史に残すべき商品でもあるでござるな。


映画館で待ってるよ!

2011-07-25 00:54:06 | BW・メタルス

Photo_4

迫る! 劇場版「トランスフォーマー / ダークサイド・ムーン」公開まで1週間・・・

拙者も公開日当日朝一番に映画館に参じるつもりでいたでござるが、地元映画館での上映は無く他県の映画館に行くにしても・・・ 実は7月29日は拙者の個人的理由で14時にか眼科検診行かねばならないのでござるよな。 故に地元だと余裕で行動できるのでござるが他県だと朝一番でも14時に帰ってこれないので絶望的なのでござるよな・・・

普通は自分の都合がよい日に検診に行けるものでござるが、地方だと医者の都合に合わせないと検診に行けない状況でござる。 これだから医療過疎の地方は苦労するのでござるよ・・・ 故に拙者が「トランスフォーマー / ダークサイド・ムーン」を観に行くのは8月に入ってからの奈良県橿原方面を予定しているでござる。

今宵は今より自由に行動が出来た思い出を振り返り、1998年12月8日公開の「映画版 ビーストウォーズ・スペシャル 超生命体トランスフォーマー」公開初日に入手できた劇場先行販売品

トランスメタルス・コンボイ(劇場限定商品通信販売 1、コンボイ(メタルス)、3675円)の紹介でござる!

Photo_2 Photo_3

本品は1999年10月よりテレビシリーズに連動して販売されたメタルス・コンボイ(C-40、メタルス・コンボイ、2500円)と異なり1998年に海外外販売されたケナー社パッケージのオプティマスプライマルに日本語表記のシールを貼り付けただけの商品で、基本的には海外販売品と同じで日本版と異なる胸部のOPTIMUSのマーキングもそのまま残されているでござる。

Photo_5 Photo_6

Photo_7 Photo_15

しかも、本品の場合は付属の説明書が英文表記のままであり、日本語表記の説明書が付属しないでござるが、映画パンフレット(500円)に写真説明で変形方法が紹介されており、まさに「映画館を玩具売り場にする!」のコンセプトを体言した見事な連動だったでござるよな。

そう、何気に映画パンフレットの写真説明に変形方法は後のTVシリーズ玩具に採用されているでござるから簡易イラストによる説明よりも分りやすい変形説明書だったでござる。

Photo_14 

昨今の複雑化するトランスフォーマー玩具にも再びフルカラー写真による変形説明書の復活を望みたいところでござるが・・・ タカラトミーに成ってから妙なところでコスト削減を行うから難しいでござろうな?

Photo_10 Photo_13

だいたい、コレクター層であれば英文表記のままでも良いでござるが、対象年齢5才以上の商品に英文表記のままの商品は如何かと思うのでござるよな?

キャラクターや世界観を伝える映像や紙媒体があっても、パッケージや説明書(カタログ)によるアピール度は断然異なるでござる。

Photo_12

過去のTVアニメに頼らないタカラのオリジナル玩具の数々を支えた要因は世界観やキャラクターを紹介した付属のカタログによる功績が大きい事を忘れてもらっちゃ困るでござるよな。

Photo_16 Photo_17

Photo_18 Photo_19

さて、商品はトランスメタル・コンボイとして紹介していいのかトランスメタル・オプティマスプライマルとして紹介するべきか迷うところでござるが、一応基本設定は同じなのでTVシリーズによるとエイリアンマシンに体当たりしたコンボイ(C-1、コンボイ、2980円)を乗せた脱出船の四散により発生したクオンタムサージの影響で一部のビースト戦士達が生体部分を反転したトランスメタル化した姿なのでござるが・・・

本品の場合はコンボイ自身の体は失われており、サルベージされたスパークを別のプロトフォームに移して復活させた姿でござるから・・・ 少々クオンタムサージの影響設定は矛盾が生じるでござる?

まあ、細かい矛盾は指摘しても始まらないので、それらしい理由で自己補完するしかないでござる。 (笑)

Photo_25

なお、トランスメタルスには高速移動用のビークルモード(トランスポーテイションモード)が追加機能されており、トランスメタル・コンボイも下半身のホバーボードを展開させたビークルモードで大空を滑空するでござる。

Photo_21 Photo_22

Photo_23 Photo_24

うむ、日本ならロケットを背負うか翼を生やして空を飛ぶ発想なのにホバーボードとは流石はスケートボード発祥の地であり某シルバーサーファーを生み出した米国らしいビジュアル感のあるデザインでござる。

Photo_26

商品は転がし走行が可能でござるが、少々バランスを保って立たせるのが難しいでござる。

Photo_27 Photo_28

しかし、これがCGアニメになるとおそろしく絵になり、商品の雰囲気も良いでござる。

コレじゃない感のあるデザインも認めてしまうだけの完成度はあるでござるよな!

Photo_29 Photo_30

Photo_31 Photo_32

そう、変形方法は足を伸ばし、背中のカバーを展開して上半身の反転と頭部及ぶ両手の入れ替えによりメタルなビーストモードから生体表現のロボットモードに見事に変形するでござる。

Photo_33 Photo_34

拙者的には生々しいデザインで不満もあるのでござるが、生体表現の顔・胸・体毛が再現された両拳とメカニックパーツとのバランスが絶妙なロボットモードだと思うのでござるよ。

Photo_36 -->


これはゾンビですか?

2011-02-23 18:45:42 | BW・メタルス

Photo

ごきげんようでござる!

「トランスフォーマー/ビーストウォーズ」の1999年展開ではサファリパークVSジュラシックパーク的な商品展開を行った日本オリジナルの「ビーストウォーズ・ネオ」に対し、米国展開では「BEASTWARS」の延長でアニメ未登場の玩具オリジナル商品TRANSMETALS2を引き続販売したでござる。

そう、1999年度ビーストウォーズは完全に日米の趣向に合わせた展開だったでござる。

故に可愛らしい動物でビーストウォーズの裾野を広げようとした日本展開と異なり、「Spawn」系アクションフィギュアの影響で米国は更にマニアックでグロい動物が選ばれたでござる。

今宵は数あるトランスメタルス2商品でもグロさは上位に君臨するマキシマルズ・接近戦スペシャリスト、ジョーブレーカー(TRANSMETALS2、ジョーブレーカー、2000円)の紹介でござる!

Photo_2 本品を含めた1999年販売のトランスメタルス2商品のうち、レギュラーサイズ商品と一部は2000年日本展開の「トランスフォーマー カーロボット」商品のメタルビーストとして転生したでござるが、本品を含む4体(TRANSMETALS2、プロール/ジョーブレーカー/スカージ/イグアナス、各2000円)の流用は見送られたために、海外パッケージのまま日本語表記シールを貼られて1999年にトイザらス限定で販売されたでござる。

なお、同時期にトイザらス以外でも販売されたかもしれないでござるが、当時は海外品を個人輸入にて販売する店舗もあり、公式日本販売版は日本語表記のシールを貼った商品で、そちらの公式販売価格を紹介しておくでござる。

Photo_3 Photo_4

Photo_5 Photo_6

さて、本品のビーストモードはメカハイエナだそうで、トランスメタルス2の特徴である有機生物と機械生命体の融合を表したデザインで無駄に突起を露出させた全身刃物の可愛げのないデザインでござる。

Photo_7

ハイエナの外皮を突き破る刃物やメカニックは融合デザインと云うよりもダメージver.かと思うほど痛々しく、触れる事を拒絶するデザインを最初に見たときは「ゾンビ犬?」と思ったほどでござる。

Photo_8 Photo_9

Photo_10 Photo_11

そう、「バイオハザード」をプレイしてゾンビ犬に襲われた者であればジョーブレーカーのビーストモードはゾンビ犬にしか見えないのでござるよな。 (笑)

Photo_12

しかし! 目の前に現れたら躊躇いも無く銃器の引き金を引ける異形の獣でも、一応は正義のマキシマルズ所属のトランスメタルス戦士なのでござるよな。

Photo_13 Photo_14

Photo_15 Photo_16

なお、商品ギミックはレバー操作で背中のディスクソーが回転する凶悪なギミックでござるが、爪や刃物類は軟質パ-ツで製作された安全設計でござる。

しかも、ハイエナの牙もペンチ状の造形だったりするのでござるよな・・・

Photo_17 Photo_18

ロボットモードのデザインも左右非対称でグロさも増しているでござる。

Photo_19 Photo_20

そう、左右非対称で筋肉質な隻眼の獣人顔とくれば、サイボーグビーストのマックスビー(D-24、マックスビー、2200円)を思わせるでござるが、それ以上に怖く、しかも正義のマキシマルズ所属とくれば更に怖く見えるでござる。

Photo_21 Photo_22

人を外見で判断してはいけないとは言え、正義陣営ならビジュアル的にも見た目が重要でござる。

まあ、外国人は日本人以上に見た目に肝要なのでござるかな?

Photo_23

さて、ジョーブレーカーのキャラクター設定は、マキシマルズでも一番の攻撃的正確の持ち主で、戦闘においては一度も退いた経験の無い戦士だそうで、自分に不利な状況下での戦闘を好むようでござるな。

性格は歪んだユーモアーの持ち主で、常に笑っているが仲間からは同調されないようでござる。

Photo_24 Photo_25

Photo_26 Photo_27

武器は両肩に装備された電磁フィールドジェネレーターと右腕のディスクソーとハイエナの顎に加えてテールブレードと全身の刃物を使った接近戦でござる。

能力値は体力(7.2)、知力(5.1)、速度(6.8)、耐久力(8.3)地位(5.0)、勇気(9.4)、火力(6.6)、技能(8.6)で設定されているでござるな。

Photo_28 Photo_29

Photo_30 Photo_31

右腕にはスパーククリスタルが埋め込まれており、レバー操作でディスクソーが回転するでござる。

なお、ハイエナの顎は商品で接着されて固定されているでござるが、本来は可動軸があり顎を引き出せるでござる。

流石に形状的にグロくなる為に固定されたのか分らないでござるが、拙者は一度頭部を分解して接着面を剥がし、増設されたであろう固定ピンを削り取って可動式に改造したでござるよ。

Photo_32

う~む・・・ ここまでグロい造形なのに今更感のある仕様変更でござるよな。

まあ、拙者も本来であれば資料性を重視する為に無改造派でござるが、これも本品を研究するうえに重要だったのでござるよな。 (笑)

Photo_33 Photo_34

しかしまあ本品の場合、形状が形状なのでポージングが難しい商品でもあるでござる。

Photo_35

なお、本品はヴィークルモードやアタックモードなどの第3形態が設定されていないでござるが、両肩の前脚を展開する事でアナザーフォームの様になるでござるな。

Photo_36 Photo_37

まあ、本品も変形説明書はパッケージ裏に簡易に書かれただけでござるから、第3形態は廃止されたのかも知れないででござるよな。 (笑)

なお、日本でのハイエナのイメージは死肉を漁るチンピラとか三下のイメージで良くないでござるが米国では死神とか始末人・殺し屋のイメージが強いそうでござる?

Photo_38

そう、ジョーブレーカーは好戦的な性格ではあるが、決して弱い者イジメを行わない正義の戦士なのでござるよな。

ほら、一見怖そうな人が、ちょっとした優しさを見せれば「じつはいいひと」に認定されてしまうギャップを狙ったキャラクターデザインかもしれないでござる?

が、どのみち玩具オリジナル商品なので見た目で判断されてしまうことが現実でござるよな。 (笑)

せめて「トランスフォーマー カーロボット」にデストロンガーのメタルビーストで転生していればゲルシャーク(D-005、ゲルシャーク、2500円)のように評価が変わったかもしれないでござる。 


鼠罠

2011-02-13 15:37:19 | BW・メタルス

Photo

ごきげんようでござる!

「トランスフォーマー アニメイテッド」第37話、「ファンゾーン、サイバトロン星に行く」にてゲストキャラクターでラットトラップ(未販売)が登場したそうでござるが、残念ながら拙者は見逃してしまったのでDVDの販売を待つばかりでござる・・・

ゆえに今宵は待っているだけではヒマなので1998年に販売されたTRANSMETALS版マクシマルズ、諜報員、ラットトラップ(劇場限定販売、ラットル(メタルス)、2310円)の紹介でござる!

Photo_2 本品は「BEASST WARS」版ラットトラップ(日本名、C-5、ラットル、750円)がクオンタムサージを浴びてトランスメタルス化した姿をデラックスサイズで商品化した商品でござるが、日本では1999年の「超生命体トランスフォーマー ビーストウォーズ メタルス」放送に先駆け、1998年公開の映画「映画版 ビーストウォーズ スペシャル」にて海外パッケージ裏に日本語表記シールを貼ったのまま劇場限定販売(通販有)された商品でござる。

まあ、いわば1999年の日本版メタルス・ラットル(C-43、メタルス・ラットル、1800円)正式販売の先行販売的な商品とも言えるでござるが、商品自体は海外販売品と同じで、日本版商品は海外販よりも劇中に近いイメージで成型色が変更されているでござる。

更に海外版では背中にRATTRAPと名前がプリントされているでござるが、日本版ではCYBERTRONに変更されているでござる。

Photo_3 Photo_4

←側が日本版で→側が海外版でござるな。

Photo_5 Photo_6

Photo_7 Photo_8

さて、本品はスタンダードサイズ商品で販売されたラットトラップがトランスメタルス化によって表裏逆転現象を起こした結果メカニカルなボディとなり、結果的にはパワーアップした姿で商品サイズ的にも納得できるでござる。

Photo_9

商品的にはメッキボディが目立ってしまうでござるが、尻尾の多重関節による動きも本品の見所でござる。

Photo_10 Photo_11

Photo_12 Photo_13

ただ・・・ ちょっと、尻尾の接続方法がロボットモードの右手で保持している状態なので情けないなのでござるよな。 (笑)

更にエナージョンチップ(シークレットエンブレム)も右手の下に隠されており見難い位置に貼付されているでござる。

Photo_15

さて、トランスメタルス商品は第3形態のヴィークルモードに簡易変形する訳でござるが・・・

海外版商品の変形説明書はパッケージ裏に簡易に描かれただけで、ほぼ「写真のように変形させてね!」な感じでござる。

更に劇場販売された本品の場合は英文でキャラクター設定が書かれた部分に日本語表記の商品名とバーコードが貼られる最悪な状態なのでござるよな。 (泣)

Photo_16 Photo_17

Photo_18 Photo_19

しかしまあ、商品的には悪くなくヴィークルモードも絵になるデザインでござる。

Photo_21

流石はネズミの国を代表するビースト戦士だけあり、数あるトランスメタルス戦士のなかでもベストデザインに入る商品だと思うでござる。

Photo_22 Photo_23

劇中でもヴィークルモードは効果的に使われていたので商品とTVアニメの連携がとれた一品でござるよな。

Photo_24 Photo_25

ロボットモードは表裏反転現象のデザインである為に潰れたネズミをイメージしたロボットモードは更に生なましくグロイデザインに仕上がっているでござる。

Photo_26 Photo_27

しかし、脳みそや内臓丸見えのデザインにも関わらず、成型色や塗装のおかげでマイルドに仕上がっているでござるな。

間違えてもリアル感を演出する塗装を施してしまえば屍系のグロテスクなモンスターにしかならないデザインなので注意して欲しいでござるよ。 (笑)

Photo_28 Photo_29

なお、ロボットモードでは日本版も海外版も体色以外の大きな違いがないでござる。

色合いは個人の好みなのでドチラが良いとは言えないでござるな?

Photo_30

さて、ラットトラップの設定はマクシマルズの中では最も小さく非力な存在でござるが、潜入・脱出・爆発物・情報収集能力に長けたベテラン戦士で、自ら前線に出る事を好まないが不意打ちで敵を仕留める方法を好む性格で、皮肉めいた言葉や軽口は多くの経験から来る余裕で部隊副司令官を代行を任されるキレ者でもあるようでござる。

能力値は体力(6.0)、知力(7.0)、速度(9.0)、耐久力(5.0)、地位(5.0)、勇気(8.0)、火力(6.0)、技能(7.0)で設定されているでござるな。

Photo_31 Photo_32

Photo_33 Photo_34

なお、専用武器は尻尾のバトルウィップ・ブレードのみでござるが、劇中ではフュージョン・ライフルや各種爆弾類も武器にしていたでござる。

火器系の武器パーツが付属しないことがトランスメタルス商品の欠点でござるかな?

Photo_35 Photo_36

そう、本品は武器パーツが特殊なのでポージングが難しく、せめて車輪が外れて盾として保持できる設計であれば、それなりに絵になっていたと思うので残念なのでござるよな。

まあ、本品は設計段階で何らかの仕様変更があったらしく、謎のジョイント穴やモールドも存在していたりするのでメッキ仕様を採用した事で販売価格を抑える意味で削除されたのかもしれないでござる?

Photo_37

なお、海外版「BEAST WAES」のラットトラップの声優を務めたのはスコット・マクニールと云う人で、実際に英語版を見ているとオッサンくさくて凄く違和感を感じてしまうものでござる。 (笑)

まあ、それだけ日本版ラットルを演じた山口勝平氏のイメージが強く年少で小生意気なヤンチャなイメージの方が先行するキャラクターでござるな。


とっても不思議なモンキーロボ

2011-01-27 00:29:29 | BW・メタルス

ごきげんようでござる!

前回、「トランスフォーマー 超神マスターフォース」のデストロン・ヘッドマスターJr.のキャンサー(D-303、キャンサ、1800円)を紹介した訳でござるが、当時の玩具レベル以前にTVアニメ本編の人間体キャンサーのキャラクターイメージとトランステクターのイメージーが全く異なるので随分と損をしているキャラクターだと思うのでござるよな?

まあ、本名か如何か分からないでござるが、キャンサーという名前の為に強引にカニモンスター型のトランステクターを割振られた感じがあるでござる。

玩具に合わせたキャラクター設定を行えば良かったでござるが、アニメキャラクターが優先されたのでござろうな・・・

そう、拙者的に考えるのであれば人間体キャンサーの動物的イメージは猿だと思うのでござるよ?

Photo

ちゅー事で今宵は、猿型のビースト戦士

1999年に販売された「BEAST WARS」版トランスメタルス2商品、マキシマルズ・陸上コマンド兵、オプティマスマイナー(日本未販売)の紹介でござる!

Photo_2 本品はTVアニメ「超生命体トランスフォーマー ビーストウォーズメタルス」未登場の玩具オリジナル・トランスメタルス2・レギュラーサイズ商品でござるが、日本では販売されることはなく、「海外版ビーストウォーズメタルスⅡ オプテマスマイナー プレゼントキャンペー」にてビーストポイントを貼り付けた応募ハガキか官製はがきによる抽選で3000個プレゼントされたでござる。

拙者も専用応募ハガキにて応募して当選した訳でござるが、他にも店頭用(キッズランド)応募用紙があり、ソチラはロボットポイント無しで応募できたようでござる?

店頭用キャンペーン用紙と応募ハガキのプレゼントキャンペーンが同じか分からないでござるが、キャンペーン名は同じでござる。

Photo_3 Photo_4

Photo_5 Photo_6

なお、日本では「とっても不思議なモンキーロボ」というキャッチコピー以外知らされていない商品でござるが、一応ビーストモードはリスザルだそうでござる?

Photo_7

猿系トランスフォーマーでは、オプティマスプライマル(日本名、C-1、コンボイ、2980円)、バーブーム(日本名、C-12、アパッチ、2280円)、ハンター(日本未販売)に次ぐ4人目のビースト戦士でござる。

Photo_8 Photo_9

が、玩具設定上ではメガトロン(D-40、メタルス・メガトロン、2500円ん)のクローン実験にによ誕生した戦士のようでござるが、プレダコンズ(日本名、デストロン)を抜け出してマキシマルズ(日本名、サイバトロン)側に就いたようでござる。

Photo_10 Photo_11

Photo_12 Photo_13

そう、直接明記はされていないでござるが、オプティマスマイナーの名から察するとオプティマスプライマル本人のクローンらしいのでござるよな?

しかし、正確や人格は全く異なるらしいでござる?

Photo_14 Photo_15

Photo_16 Photo_17

商品の可動範囲は恐ろしく広く、コレぞ猿的なポージングも思いのままで、ビーストモードで首が回らない以外の欠点は無い商品でござる。

なお、本品はトランスメタル2商品の特徴であるスパーククリスタルは左脇腹に埋め込まれており、尻尾武器のジョイント位置を変えれば尻尾の向きを変えられる設計でござる。

Photo_18 Photo_19

Photo_20 Photo_21

ロボットモードの変形は逆立ち状態から上下を入れ替えるコミカルな変形で、ボールジョイントの特性を最大限に活用した設計でござる。

Photo_22

なるほど、ロボットモードのデザインも何となくオプティマスプライムのイメージを残しているでござる。

Photo_23 Photo_24

Photo_25 Photo_26

ふむ、アニメ本編でもオプティマスプライマルメガトロン(D-1、メガトロン、2980円)が噛み付く等の戦闘で生体組織を入手する機会が幾らでも合ったでござるからクローンを作り出す事は造作が無いようでござるが、人格操作までは出来なかったようでござるな?

Photo_27 Photo_28

ロボットモードの表情は、苦痛にも似た歪みを再現しており、凶暴な野生の本能を理性で抑えている事を表現しているらしいでござる?

Photo_29

能力値は体力(6.1)、知力(8.3)、速度(5.0)、耐久力(6.8)、地位(4.8)、勇気(7.5)、火力(3.9)、技能(7.1)で設定されており、武器は尻尾のみでござる。

Photo Photo_2

Photo_3 Photo_4

ロボットモードでもビーストモードと変わらない可動範囲に加えて、首も回るようになり、片足立ちも可能なバランスも兼ね備えているでござる。

Photo_5 Photo_6

更に本品はトランスメタルス2・レギュラー商品の特徴であるアナザーフォームに変形が可能でござる。

Photo_7

相変わらず用途が不明なアナザーフォームでござるが、異形の4本腕は無駄に失敗作(?)ぽいデザインでござるよな?

Photo_8 Photo_9

Photo_10 Photo_11

まあ、これが不思議なモンキーロボと呼ばれる所以かもしれないでござるな。 (笑)

Photo_12 Photo_13

しかしまあ、本品はオプティマスプライマルのクローンであるという背景以外にも魅力ある商品だったりするので頭部と成型色を変更すれば別キャラクターとして十分通用しそうでござる。

Photo_14

ほんと、アニメ本編未登場の玩具オリジナル商品は本編登場商品以上に完成度が高く魅力があるでござるが、知名度が無い故に人気が無いのが辛いでござるよな。

本品も隠れた名作商品の一つでござる!