ナットのベートーヴェンはとても好きだ。一時期はシュナーベルの走る音階やビブラートペダルにはまった時期もあったが、いずれ飽きがくる。その後、バックハウスやケンプも真面目過ぎてしっくりとこなかった。そのやうな空白期にナットの廉価盤に出逢った。 . . . 本文を読む
ヘスのショパンといふと意外な感じがするが、他に聴けない解釈があって新鮮さを感じる。今日は、1949年3月17日と18日の2日間に亘って行われたイリノイ大学でのコンサートの模様を聴いてゐる。 . . . 本文を読む
学生時代に洋琴のSPを復刻して一大ライブラリーを作成した我がプロジェクトチームは洋琴分野だけでも千タイトル以上のコレクションを保有してゐた。復刻担当の友人Yは、震災後にその殆どを装置ともども処分してしまったため、貴重な録音は僕と友人Iなど数人が持つコピーのみとなった。その中に、マーク・ハンブルグといふリスト弾きの洪牙利狂詩曲集のレコヲドがあった。 . . . 本文を読む