天然居士のとっておきの話

実生活には役に立たないけど、知っていると人生が豊かになるような話を綴りたいと思います。

ビッグバン

2013-11-23 | Weblog
 宇宙の始まりは、
 ビッグバン(Big Bang)と呼ばれる大爆発だったとされています。
 本当はどうだったか分からないのですが、
 このビッグバン理論によって、
 現在のところ様々な事象が説明できるので、
 ほぼ定説となっているのでしょう。

 このビッグバンは、約137億年と言う
 途方もない昔にあったとされています。
 今、考えられているビッグバンは、
 超高温で超高密だった1点が、
 爆発のように急激に膨張したとされています。
 つまり、宇宙の始まりは1つの点であったと考えられている訳です。
 そして、宇宙は膨張していて、現在も膨張していると言われています。

 これは、1929年、アメリカのE.ハッブルが、
 遠い銀河ほど速く我々から遠ざかっていることを
 発見した事から導かれるものです。
 さらに、遠ざかる速さは、地球からの距離に比例することも発見され、
 現在では、ハッブルの法則と言われています。
 もちろん、地球が膨張の中心にある訳ではありません。
 よく風船に例えられますが、風船の表面が宇宙だと考えると、
 風船を膨らませると、どこのポイントもそれぞれ広がって行きます。
 これと同じ事です。

 この法則が正しいとして、遠ざかるスピードから逆算すると、
 膨張の始まりが計算されます。
 それが、約137億年となる訳です。
 そして、光よりも早いものがないと言うのが今の前提ですから、
 宇宙の大きさも、約137億光年と言う事になります。
 ちなみに、光速は1秒間に299,792,458m、
 約30万キロメートル進みますので、
 1光年は、9,460,730,472,580,800m、
 9兆4607億キロメートルとなります。
 その137億倍が宇宙の長さとなります。

 ビッグバンの起こる前はどうであったか?
 宇宙の外側はどのような世界なのか?
 様々な疑問が湧いて来ますが、これらは答えようがありません。
 光、電波など一切の情報が届かない事から、
 今の人類とは何も関係がない世界と言う以外ないのかも知れません。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ガーター勲章

2013-11-14 | Weblog
 ガーター勲章は、1348年にエドワード3世によって創始された
 イングランドの最高勲章です。
 本来は、ガーター騎士団の一員になるという意味があります。
 勲章には、「思い邪なる者に災いあれ」との文字が記されているとの事です。
 また、勲章の大綬の色がブルーであるため、
 ブルーリボンとも呼ばれています。

 ガーター勲章の由来として、女性の靴下止めとの説があります。
 エドワード3世が舞踏会で貴婦人とダンスを踊っていたとき、
 貴婦人の靴下止め(ガーター)が外れて落ちます。
 それを見た周囲の紳士、淑女が笑ったのに対し、
 エドワード3世はそれを拾い上げ
 「他人を悪く言う者に災いあれ」と言って、
 自分の足に付けたとされています。
 この靴下止めを落としたとされる貴婦人は、
 後にエドワード黒太子の妃となった、
 ソールズベリー伯夫人ジョアン・オブ・ケントであると言われています。

 1998年にイギリスを訪問した今上天皇は、
 ガーター勲章の最高位の「勲章騎士」に叙せられています。
 日英同盟の影響から、明治天皇以降の天皇は同勲章を保持しています。
 ヨーロッパ以外の君主でこの勲章を保持しているのは、
 日本の天皇だけで、両国の絆の深さの表れと言われているそうです。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

正村ゲージ

2013-11-01 | Weblog
 正村ゲージと言う言葉を御存知の方は、余りいないと思います。
 ゲージとは、本来は長さや重さを測る測定器の事ですが、
 そこから転じて、色々な意味があります。

 ここでは、パチンコ台の釘の間隔、
 あるいは釘の配置全般と言う意味で使います。

 この正村ゲージは、第二次世界大戦後の1948年(昭和23年)頃に、
 名古屋市西区で遊技場を経営していた正村竹一が考案したものです。

 それまでのパチンコ台は、入賞口は多かったのですが、
 釘は均等に打たれ、玉は単調に上から下にただ流れ落ちるだけでした。
 正村は、釘の配列に工夫を凝らし、
 上下左右にめまぐるしく飛び交うように発案します。
 入賞口を少なくし、釘の本数も大幅に減らしました。
 現在のパチンコ台にもある、天釘、傘釘、袖釘、袴釘などは、
 全てこの正村ゲージが原型となっています。

 正村ゲージでは、パチンコ台の一番上にある4本の天釘の
 一定の場所に玉を当てれば入賞口に入る確率が高まり、
 玉をはじく人の技術が問われることになります。
 また、玉の動きはスピーディで変化に富み、
 穴に入るかどうかのスリルを楽しむ事ができました。
 こうした事が人気を集め、正村の遊技場は連日満員の盛況となります。
 これを見た名古屋の遊技機メーカーも
 正村式パチンコ台を大量生産した結果、
 全国に波及し、名古屋はパチンコの発祥地と言われるようになります。

 正村竹一はこのゲージ構成を特許申請せず、
 他業者が無償で模倣するのを黙認します。
 そのため、晩年の正村は考案者として歴史に名を残しても
 金銭的財産は其れ程残せなかったと言われています。
 しかし、もし彼が特許を取っていたら、
 現在程のパチンコの隆盛はなかったであろうとも言われています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする