間もなく2015年も終わります。
年が明ければ、
年賀状などで七福神の絵を見る機会も多いかと思います。
宝船に乗った7人の神様は、
何となく福々しい感じがして微笑ましいですね。
この七福神の信仰、
室町時代末期頃から始まったと言われていますが、
誰が定めたのかは明らかになっていません。
江戸時代の川柳に、
「七福神 日本人は 一人だけ」と言う句があります。
日本人は誰だかお分かりになりますか?
答えは、恵比寿様です。
古来から漁業の神とされていますが、
イザナギ、イザナミの子である蛭子命とも、
大国主命の子である事代主神とも言われていて、
神社によって違うようです。
時代とともに、漁業の神から
商業や農業の神へと変身して行ったようです。
他の6神についても書いておきます。
大黒天は、マハーカーラと言うヒンドゥー教の神の一柱で、
シヴァの別名の一つとされていて、
マハーは「大いなる」、カーラは「黒、暗黒」を意味し、
恐ろしい黒い姿とされています。
仏教にも取り込まれ、大黒天と呼ばれるようになります。
日本での大黒天は、
「大黒」と「大国」の音が通じていることから
神道の大国主神と同一視されるようになり、
本来の姿と違い柔和な表情を見せるようになります。
食物・財福を司る神となりました。
毘沙門天は、元はインドのヒンドゥー教のクヴェーラ神で、
これが仏教の神のヴァイシュラヴァナになり
日本では毘沙門天と呼ばれました。
仏教における天部の仏で、持国天、増長天、広目天と共に
四天王の一尊に数えられています。
また四天王の一員としては、多聞天とも呼ばれています。
密教においては十二天の一尊で北方を守護するとされ、
七福神としては、特に勝負事に御利益があるとされています。
弁才天(弁財天)は唯一の女性の神様です。
ヒンドゥー教の女神であるサラスヴァティーが
仏教に取り込まれ、
更に日本では神道にも取り込まれました。
財宝神のイメージから、弁財天と表記する事が多いようです。
インドの河神であることから、日本でも水辺、島、池など
水に深い関係のある場所に祀られることが多いようです。
福禄寿は、人間の3種の願い、
即ち幸福、封禄、長寿の三徳を具現化したもので、
中国の道教の道士天南星の化身や、
南極星の化身とされています。
次の寿老人と同体、異名の神とされることもあります。
寿老人は道教の神で、
南極老人星の化身でもあるとされています。
酒を好み赤い顔をした長寿の神とされ、
不死の霊薬を含んでいる瓢箪を運び、
長寿と自然との調和のシンボルである鹿を従えています。
布袋は、中国唐末の明州(浙江省)に
実在したとされる異形の僧です。
この僧の本来の名は釈契此ですが、
常に袋を背負っていたことから
布袋という俗称がつけられたようです。
肥満体の布袋は広い度量や円満な人格、
また富貴繁栄をつかさどるものと考えられ、
所持品である袋は「堪忍袋」と見なされるようになっています。
日本の神様1柱、インドの神様3柱、中国の道教の神様が2柱、
そして実在の仏教の神様1柱と、
いかにも日本の宗教の状況を象徴するような存在だと思います。
正月に枕の下に、「七福神の乗った宝船の絵」を入れておくと、
良い初夢が見られると言われています。
また、最近は日本各地で七福神巡りが流行っています。
七柱それぞれの社(やしろ)を順に回り、
縁起を呼ぶお参りですが、
この新春も多くの方が
七福神巡りをなさるのではないかと思います。
信仰と運動を兼ねた良い催しですね。
年が明ければ、
年賀状などで七福神の絵を見る機会も多いかと思います。
宝船に乗った7人の神様は、
何となく福々しい感じがして微笑ましいですね。
この七福神の信仰、
室町時代末期頃から始まったと言われていますが、
誰が定めたのかは明らかになっていません。
江戸時代の川柳に、
「七福神 日本人は 一人だけ」と言う句があります。
日本人は誰だかお分かりになりますか?
答えは、恵比寿様です。
古来から漁業の神とされていますが、
イザナギ、イザナミの子である蛭子命とも、
大国主命の子である事代主神とも言われていて、
神社によって違うようです。
時代とともに、漁業の神から
商業や農業の神へと変身して行ったようです。
他の6神についても書いておきます。
大黒天は、マハーカーラと言うヒンドゥー教の神の一柱で、
シヴァの別名の一つとされていて、
マハーは「大いなる」、カーラは「黒、暗黒」を意味し、
恐ろしい黒い姿とされています。
仏教にも取り込まれ、大黒天と呼ばれるようになります。
日本での大黒天は、
「大黒」と「大国」の音が通じていることから
神道の大国主神と同一視されるようになり、
本来の姿と違い柔和な表情を見せるようになります。
食物・財福を司る神となりました。
毘沙門天は、元はインドのヒンドゥー教のクヴェーラ神で、
これが仏教の神のヴァイシュラヴァナになり
日本では毘沙門天と呼ばれました。
仏教における天部の仏で、持国天、増長天、広目天と共に
四天王の一尊に数えられています。
また四天王の一員としては、多聞天とも呼ばれています。
密教においては十二天の一尊で北方を守護するとされ、
七福神としては、特に勝負事に御利益があるとされています。
弁才天(弁財天)は唯一の女性の神様です。
ヒンドゥー教の女神であるサラスヴァティーが
仏教に取り込まれ、
更に日本では神道にも取り込まれました。
財宝神のイメージから、弁財天と表記する事が多いようです。
インドの河神であることから、日本でも水辺、島、池など
水に深い関係のある場所に祀られることが多いようです。
福禄寿は、人間の3種の願い、
即ち幸福、封禄、長寿の三徳を具現化したもので、
中国の道教の道士天南星の化身や、
南極星の化身とされています。
次の寿老人と同体、異名の神とされることもあります。
寿老人は道教の神で、
南極老人星の化身でもあるとされています。
酒を好み赤い顔をした長寿の神とされ、
不死の霊薬を含んでいる瓢箪を運び、
長寿と自然との調和のシンボルである鹿を従えています。
布袋は、中国唐末の明州(浙江省)に
実在したとされる異形の僧です。
この僧の本来の名は釈契此ですが、
常に袋を背負っていたことから
布袋という俗称がつけられたようです。
肥満体の布袋は広い度量や円満な人格、
また富貴繁栄をつかさどるものと考えられ、
所持品である袋は「堪忍袋」と見なされるようになっています。
日本の神様1柱、インドの神様3柱、中国の道教の神様が2柱、
そして実在の仏教の神様1柱と、
いかにも日本の宗教の状況を象徴するような存在だと思います。
正月に枕の下に、「七福神の乗った宝船の絵」を入れておくと、
良い初夢が見られると言われています。
また、最近は日本各地で七福神巡りが流行っています。
七柱それぞれの社(やしろ)を順に回り、
縁起を呼ぶお参りですが、
この新春も多くの方が
七福神巡りをなさるのではないかと思います。
信仰と運動を兼ねた良い催しですね。