天然居士のとっておきの話

実生活には役に立たないけど、知っていると人生が豊かになるような話を綴りたいと思います。

ベストアダー賞

2010-11-02 | Weblog
 ベストアダー賞と言うのをご存知でしょうか?
 酪農関係の方は、ピンと来ると思います。
 アダーは、udderで、牛や山羊の乳房を表す英語です。
 乳牛のコンテストで、一番良い乳器の牛に与えられる賞が
 ベストアダー賞です。

 どのような乳器が良いのかと言う事になると、
 キチンと審査基準があります。
 乳器の審査標準は、
 「乳房の付着が強く、よく発達し、4乳区がつりあい、質がよく、
 長年にわたり高い生産能力を現すもの」とされています。
 更に、「前乳房」「後乳房」「乳房の懸垂」「乳房の深さ」
 「乳房の質」「乳頭」の項目から審査されます。
 ちなみに、「乳房の質」の項目では、
 「柔軟で、弾力に富み、搾乳直後はよく収縮するもの」が
 良いとされています。
 大きければ良いとか、美しければ良いと言う訳ではないようです。
 ちなみに、乳器も含めて、
 「ホルスタイン種雌牛審査標準」なるものが手元にあります。
 100点満点の内、40点が乳器に配分されていますので、
 やはり乳牛の命が乳器である事は間違いありません。
 しかし、それだけではなく、15点が配分されている「外貌」の項目では、
 「雌牛らしく、姿勢は優美で、各部のつりあいがよく、生き生きとして、
 品位に富み、性質が温順なもの」とされています。

 5年前の11月、栃木県では「ファームフェスタ2005」が開催され、
 その中で、ホルスタインの共進会も開かれて、
 全国各地から、優れた乳牛が集まって、コンテストが行われました。
 僕も、見に行きましたが、
 さすがに国内のトップクラスの乳牛だけあって、
 素人の僕が見ても、素晴らしい乳牛だと思いました。
 ベストアダー賞と言う言葉を覚えて以来、
 街中で見掛ける、綺麗な胸の女性を見ると、
 思わず「ベストアダー賞」とつぶやいてしまいます^^
コメント
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