AKB48 チームBのファンより

鈴木紫帆里さんを中心にAKB48 チームB について語るサイトです。

乃木坂46『太陽ノック』とカップリング曲を聴く。(ときめき研究家)

2015-08-21 21:09:08 | ときめき研究家
以前にも書いたが、乃木坂46の曲は、透明と言うか、つかみどころがないと言うか、この曲はこんな曲と自分の中ではっきりと把握して、感想を書けるようになるまで時間がかかった。それが乃木坂46の個性なのかもしれない。

『太陽ノック』。
シングル表題曲のこの曲だけは、輪郭がはっきりしていて、すぐに覚えられる曲だ。AKB48の初期のシングル曲のような雰囲気だ。「一人きり閉じこもってた」というメロディは『会いたかった』の「好きならば好きだと言おう」に少し似ている。
曲名から、ソフトボールを扱ったドラマの主題歌だから、守備練習の「ノック」のことかと思った。「火の球ノック」的な、激しい打球を浴びせる歌かと思ったが、そうではなかった。夏の太陽が引きこもりの子のドアを「ノック」する歌だ。「夏だからやっちゃおう」という『真夏のFree & Easy』とも共通するテーマだ。

1番のギラギラ輝く真夏の太陽が乱反射している所は、『直角Sunshine』を思い出させる。
一転して2番では「光輝いてもやがて夏は過ぎ去って行く」という夏の終わりの感傷を匂わせていて、それは『ギンガムチェック』を思わせる。
激しさと寂しさ、その両者が併存しているのがこの曲の特徴だ。
「未来とは今が入口」は、『未来とは?』の「未来とは一秒後」に通じるテーゼ。まだ他の曲にも似たようなフレーズがあった気がする。
「不安な雲も 切ない雨も」という天候の擬人化は、『君のことが好きだから』『心の端のソファー』『夕立の前』などにも見られたレトリックだ。
そういったAKBグループのテイスト満載なのに、どこかまだ薄味な気がするのは、やはり乃木坂48の持ち味か。
ラストの歌詞は「Grab a chance」(チャンスをつかめ)。ソフトボールのグローブを意識しており、やはりドラマと関係があった。

『無表情』。
カップリング曲の中で一番気に入ったのはこの曲。
生田絵梨花と松村沙友理が歌っているようだ。2人の声質が違うのではっきり聞き分けられ、楽しい。生真面目な生田と、ちょっととぼけたような松村。いいコントラストになっている。(島崎と横山ほどの凸凹ぶりではないが)
また、歌詞が面白い。「女の子の親友ってメンドクサイ」「男の子のアプローチって回りくどい」といったあけすけな本音を歌っていて清々しい。そんな周りから自分を守る「無表情」というバリアを誰かに破ってほしいという願望を歌い、綺麗にまとまっている。

『魚たちのLOVE SONG』。
非常に抽象的、暗示的な歌だ。何もない水の中でも、魚たちは歌を歌い、意志を通じ合っている。自分も孤独な世界の中で愛の歌を歌い続けていたい。そのような意味だろうか。
神秘的なメロディに無色透明な乃木坂46の歌唱がマッチして、独特の後味が残る曲だ。

『制服を脱いでサヨナラを・・・』。
AKBグループにとって制服は重要なアイテムだ。『制服アイデンティティ』『制服レジスタンス』『JK眠り姫』『女子高生はやめられない』『最後の制服』『カメレオン女子高生』など、制服を歌った曲は多数あり、いずれも制服には魔法の力がある前提となっている。
『制服を脱いでサヨナラを・・・』もその1曲。しかし、この彼女は敢えてその制服を足枷と考えていて、積極的に脱ごうとしている。「制服を脱いで自由になろう JKの特権にサヨナラ イノセントな鎖など必要ない」と一刀両断で小気味よい。

『もう少しの夢』。
西野七瀬のソロ曲。前田敦子のカップリング曲にあったような、アンニュイなメロディだ。
歌詞は、同じ西野七瀬のソロ曲『ひとりよがり』の続編のような歌詞だ。『ひとりよがり』で、夢のために恋人と別れて旅立った彼女が、やがて挫折しそうになるが、もう少し頑張りたいと歌うのが『もう少しの夢』だ。
「努力は報われる」という、高橋みなみの名文句を引用されている。

『別れ際、もっと好きになる』。
恋人との別れ際に、まだ一緒にいたい気持ちをシンプルに歌っている。
大袈裟なアレンジと陰鬱な歌唱で、あまり繰り返し聴く気になれない曲だ。

『羽根の記憶』。
10年後の自分に思いを馳せ、未来の可能性は無限にあると歌っている。
空は飛ぶためにある、鳥は自分からは篭に入らない、自分の背中にも見えない羽根があるんだ、そういう三段論法ではないが、ややわかりにくい理屈を展開している。
『制服の羽根』とは全く関係がない。
コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 21人目(ナッキー) | トップ | 博多座「指原莉乃座長公演」8... »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ピアノの音色は好きだけど… (kizudarake)
2015-08-28 22:48:12
歌唱曲で主旋律を弾かれると気になります。
『別れ際、もっと好きになる』は、メロディーラインは好きなんですが、
ピアノが強すぎて歌が頭に入ってきません。

音も強いですが、主旋律だとピアノの曲にしか聞こえず、残念です。

今回もアンニュイな感じの『魚たちの…』がお気に入りです。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ときめき研究家」カテゴリの最新記事