AKB48 チームBのファンより

鈴木紫帆里さんを中心にAKB48 チームB について語るサイトです。

SKE48『ラムネの飲み方』は、アルバムとしても聴き応えあり。②(ときめき研究家)

2012-03-21 22:51:14 | ときめき研究家
今回はユニット曲の5曲。どれも個性的で引きつけられる。

『クロス』。
聴いていて気恥ずかしくような、アナクロな曲調、不良の純愛というテーマ。まるで横浜銀蝿の世界観は、平成生まれのメンバー達にはどう受け止められているのだろうか。意外に新鮮なのか。
「守らなきゃいけない『女』がいる」という「女」呼ばわりは、所有物みたいで失礼だと思うのだが、言われる本人はそうでもないのか。
私の好むアイドルポップの世界観とは全く相容れないが、曲として嫌いではない。暗くて野暮ったいAメロをソロで懸命に歌う様子は、一種サディスティックな快感。Bメロの、場違いに和む曲調にもハッとさせられる。

『フィンランド・ミラクル』。
フィンランドの湖という設定がどういう発想から出てくるのか分からない。意外性があっていいという意味だ。
内容は『アッカンベー橋』と同様、古い言い伝えものだが、結局奇跡は自分の勇気で起こすものだと歌うのは予定調和的。
フィンランドに実際に行くのではなく、ネット上で見つけるというのが現代的。
曲調は妙に耳に残る、不思議系のメロディー。
フィンランドに行ったことはないし、よく知らないが、「フィンランドらしさ」をなぜか感じてしまう。

『眼差しサヨナラ』。
美しすぎる別れの曲。どうしても口に出せないサヨナラを眼差しだけで伝えるという歌だが、結局言葉で言えないのは不誠実なだけではないか。別れの雨の情景を美しく描写しているが、修羅場になったり、憎まれることから逃げているだけだ。
でも不誠実だからいけないと言っている訳ではない。不誠実で煮えきらない態度が、美しすぎる曲調と相俟って、刹那の輝きを放っている佳曲だと思う。不誠実ゆえに救われることもあるのだ。

『嘘つきなダチョウ』。
分かりやすいコンセプトソングで、楽しめる。
中高生特有の、周りの目を異常に気にする息苦しい世界。そこでの処世術として「ダチョウ」化している男の子に対して、「八方美人でムカつく」と言いながら、好きになっている歌。せめて自分に対しては装わず、本当の姿を見せてと歌う。
中高生に限らず、他人の目を意識して、自分のキャラクターを作ることはあるだろう。そうして作られたキャラクターも含めて自分自身なのだというメッセージも込められているようだ。
ペンギン、ダチョウと、鳥シリーズの名曲が続く。CoCo、時東ぁみ『恋するニワトリ』(谷山浩子作詞作曲)を思い出す。

『Nice to meet you』。
聴くだけで心が弾むような、愛おしい曲。
親友であるあなたに会えて嬉しいということを、ひたすら饒舌に歌っているのだが、ここまでストレートに言われたら、どんなにひねくれた人でもニコニコと嬉しくなってしまうだろう。
人生を肯定するとは、こんなことを言うのだという見本。
饒舌は時に嘘くさくなるが、この曲では雄弁に幸福感を伝えている。ドミノ、ジグソーパズル、ダイアモンドという比喩も効果的。
タイトルを一見して判るが、内容も小泉今日子『あなたに逢えてよかった』へのアンサーソングとも言えそうだ。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« arisaさん グッズに手書きメ... | トップ | 3月9日 シアターの女神公演... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ときめき研究家」カテゴリの最新記事