欅坂46としての最後のシングル曲となる『誰がその鐘を鳴らすのか?』を配信で購入して聴いた。
台詞で始まり、歌と台詞が交錯しながら進んでいくのは『世界には愛しかない』と似た構成だ。早口で観念的な歌詞を歌うのも欅坂46らしいスタイルと言える。
歌詞の内容は、大雑把に言うとこうだ。それぞれが自己主張ばかりするのではなく、他人の声に耳を傾けよう。誰もが共感できる鐘があって、その音色に皆が耳を澄ませば世界は平和になるのに。でもその鐘を誰が鳴らすのか?それが問題だ。
どの国も自国中心になっている現在の社会状況を踏まえ、世界平和を希求するメッセージソングなのだろう。
しかし、その鐘の音色を世界中の人が聞いたら、争いやわだかまりが消え、世界が平和になるなどとは、あまりに楽観的な空想だ。その鐘を鳴らす主導権争いなど意味がない、誰が鳴らしてもいいのだと歌っている。個人の主義主張や利害を超えた、人類誰もが共鳴でき、気持ちを一つにできる音色だと言うのだ。
おそらくそんなものはない。全知全能、公平無比の神などいない。どんな思想や宗教だって信奉者とアンチがいる。つまり、この歌はないものねだりの歌なのだ。それにもしそんなものがあったら怖い。誰もが従うだなんて、それは洗脳か、生物学的に遺伝子に組み込まれた本能のコントロールだろう。そんなものは欲しくない。
多分そのことを作詞家も歌い手も分かって歌っているから、全体的に暗いトーンになっているのではなかろうか。
欅坂46の最後のシングルとして、スッキリしない歌だ。
しかし、平手友梨奈というエースを失ったグループが、最後までもがき苦しんでいたことを記録した楽曲という意味合いで言うならば、スッキリしないのは必然だという見方もできる。
「僕たちの鐘はいつ鳴るんだろう?」という台詞に集約されている。
世界平和を願う歌詞は表向きであって、グループ内で鐘を鳴らすメンバーを待望するのが歌詞の真意なのではないかと邪推する。
世界平和を歌った曲で、鐘が出て来るというと、チームK6th公演曲『夢の鐘』を思い出す。その曲は、ミサイルが飛んで廃墟となった世界で、最後の一人になっても希望の鐘を鳴らし続けるという覚悟を歌っていた。メッセージとしてはこの曲の方が分かりやすかった。
台詞で始まり、歌と台詞が交錯しながら進んでいくのは『世界には愛しかない』と似た構成だ。早口で観念的な歌詞を歌うのも欅坂46らしいスタイルと言える。
歌詞の内容は、大雑把に言うとこうだ。それぞれが自己主張ばかりするのではなく、他人の声に耳を傾けよう。誰もが共感できる鐘があって、その音色に皆が耳を澄ませば世界は平和になるのに。でもその鐘を誰が鳴らすのか?それが問題だ。
どの国も自国中心になっている現在の社会状況を踏まえ、世界平和を希求するメッセージソングなのだろう。
しかし、その鐘の音色を世界中の人が聞いたら、争いやわだかまりが消え、世界が平和になるなどとは、あまりに楽観的な空想だ。その鐘を鳴らす主導権争いなど意味がない、誰が鳴らしてもいいのだと歌っている。個人の主義主張や利害を超えた、人類誰もが共鳴でき、気持ちを一つにできる音色だと言うのだ。
おそらくそんなものはない。全知全能、公平無比の神などいない。どんな思想や宗教だって信奉者とアンチがいる。つまり、この歌はないものねだりの歌なのだ。それにもしそんなものがあったら怖い。誰もが従うだなんて、それは洗脳か、生物学的に遺伝子に組み込まれた本能のコントロールだろう。そんなものは欲しくない。
多分そのことを作詞家も歌い手も分かって歌っているから、全体的に暗いトーンになっているのではなかろうか。
欅坂46の最後のシングルとして、スッキリしない歌だ。
しかし、平手友梨奈というエースを失ったグループが、最後までもがき苦しんでいたことを記録した楽曲という意味合いで言うならば、スッキリしないのは必然だという見方もできる。
「僕たちの鐘はいつ鳴るんだろう?」という台詞に集約されている。
世界平和を願う歌詞は表向きであって、グループ内で鐘を鳴らすメンバーを待望するのが歌詞の真意なのではないかと邪推する。
世界平和を歌った曲で、鐘が出て来るというと、チームK6th公演曲『夢の鐘』を思い出す。その曲は、ミサイルが飛んで廃墟となった世界で、最後の一人になっても希望の鐘を鳴らし続けるという覚悟を歌っていた。メッセージとしてはこの曲の方が分かりやすかった。