AKB48 チームBのファンより

鈴木紫帆里さんを中心にAKB48 チームB について語るサイトです。

『ハロウィンナイト』カップリング曲を聴く。(ときめき研究家)

2015-09-17 20:29:31 | ときめき研究家
『ハロウィンナイト』カップリング曲のうち、『さよならサーフボード』『君だけが秋めいていた』以外の曲について。

『水の中の伝導率』。(ネクストガールズ)
スタイリッシュで難解な、チームAやチームSにありがちな曲だ。
水の中での恋愛は苦しい、気持ちが通じない、もっと強い力で思わないと届かない、でもあまり強すぎると感電するといったことを、困難な恋愛の比喩として歌っている。乃木坂46の『魚たちのラブソング』と似たような主旨ではないか。
比喩が複雑に入り組んでいて、何が言いたいのかすっと頭に入ってこない。
「100万ボルト」という誇張表現はキャッチーだ。堀内孝雄(『君の瞳は1万ボルト』)の100倍、ピカチュウの必殺技(10万ボルト)の10倍だ。どれだけ強い思いが必要なのだろう。
曲調は案外素直で、嫌いではない。

『君にウエディングドレスを・・・』。(フューチャーガールズ)
ピーナッツさんに指摘されると、本当にサザンオールスターズの曲に思えてならない。サビ部分など、桑田佳佑のねっとりした歌い方まで想像できる。
実際にはAKBグループメンバーの抑揚に乏しい歌い方で、いまひとつ心に残らない曲だ。
彼女を思うあまりに、いち早く将来のウエディングドレスを予約して、彼女にプロポーズしたというお話は、ひとつ間違えばストーカーだ。
山場の、ドレス店の「店の人」が「予約カードをくれたんだ」という歌詞は、事務的と言うか、日常語過ぎないか。秋元康らしいと言えばらしいが。

『一歩目音頭』。
まさかの盆踊りソングだ。最初に聴いた時は、あまりの古めかしさに引いてしまったが、恐ろしいことにだんだん慣れてきた。日本人のDNAのなせる業か。
しかし考えてみれば、『ハロウィンナイト』と『一歩目音頭』は、古いダンスミュージックの再現・模倣作というコンセプトで共通した曲だ。古さに多少程度の差があるだけ。
『アッカンベー橋』ではフォークダンスソングを、『希望山脈』では水前寺清子風の行進曲を、『バレバレ節』では植木等風のサラリーマンソングを再現・模倣して来ただけに、もはや驚きはしない。色々なジャンルの音楽を、AKBグループを使って保存し後世に残す文化活動とも評価できる。
惜しむらくは、この曲で本当に盆踊りをさせようと思うのなら、発売時期が遅すぎた。ハロウィンに照準を合わせたのだからやむを得ないが。

『群像』。
重苦しく陰鬱な曲だ。
昭和30年代あたりのメロドラマの主題歌のような雰囲気だ。この曲は生理的に受け付けない。
意味ありげな歌詞も胃にもたれる。そもそも「青春の群像 間違いだらけの日々」とは何だ。学生運動家の挫折の歌か。貧乏劇団の辛苦の歌か。不良少年たちの懺悔の歌か。色々な解釈は可能だ。
しかし、冒頭から、卒業を控えた高橋みなみが歌い出した時、AKBで過ごした日々そのものを歌っているという想像をしてしまうのは自然だろう。「彼方へ飛んで行った渡り鳥たち」とは前田敦子や大島麻衣や中西里菜のことか。そう解釈すると、あまりに切なすぎる。よく聞くと「後悔していない」「夢は生きている」と前向きな所もあるのだが、曲調の陰鬱さに全て塗りつぶされている。

『ヤンキーマシンガン』は未聴。
コメント (2)
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