tarpin翁のスローライフ

福井県奥越地方、季節のたより、ガーディニングなど、
写真日記・・・そして・・・。

6月「早朝坐禅会」に参加。

2021年06月20日 | 坐禅会

福井県も「一昨日入梅」、

今朝は降雨も無くすがすがしい朝。

「早朝坐禅会」である。

身体障害?で、座れるか案じながらの参禅でした。

 

老師と参禅者がほぼ同時に着座。

「止静(しじょう)始まりの小鐘」までは、

ゆっくりゆっくりと体をほぐし」姿勢をととのえてくださいと。

時同じくして「ゴーン」6時の梵鐘は坊守(老師婦人)様が撞かれている

様子、心なしか弱弱しいが、読経だけは禅堂迄届いている。

 

「毎度申し上げいる事ですが・・」からお話が始まった。

正身端坐の方法は2つある、結跏趺坐・半跏趺坐です、

背すじを伸ばし、口は閉じ

舌を下あごに着ける、口をしっかり結び、耳は肩まで下す線に整える、

目はきっちり開きつぶらない、

そして静かに意識して呼吸をする。

手は、法界定印、右手のひらの上に、左手ひらを乗せ両親指を支えあう、

意識は、一息づつこの点検を繰り返す。

口をしっかり閉じ「兀々として坐定して」静かな世界すなわち

禅定に入っていく、これが悟りの世界です。

 

道元禅師様が、初めて中国で修行された時。

師匠の「如淨禅師」様に、

深い禅定の世界へ入るにはどうしたらよいか」と尋ねられた、

師匠は、「汝の心を左上に置きなさい」

「静かな息の中で動く心を落ち着かせよ、呼吸がそれである」と。

道元さまはこの修行の中

「気が付きました、左上手のひらの心・意識・気持ちがどこへ行ったのか分らなくなりました」と報告

「その意識を、身体中の節々迄広げなさい」と

教えを実行しました結果、

「私の体全体が融けてどこにいるのか意識できません」

「静かな世界で、私の体はあるともないともわからない世界にいます」。

この報告を受けられた如淨禅師は

「本日そなたの心は大禅定に行けた、それでよいのです、と」

その時の思いを、

道元禅師様は「我が身が太陽光のように逍遥として光の塊になった」と書かれている。

そんな伝記をもって道元禅師様を「承陽大師」と呼ばれるようになった。

 

坐禅して何なのかと、問うことがよくあります、

「禅定に入り悟った心」、これを「菩提心」をもって行いなさい。

この心をもって、これからのこの世に寄与することが大切だと諭された。

「身を整え、心を整え、意識を整え、己の姿を見直す」のも坐禅の効用でしょう。

さった(薩埵)」のりょうがんに4つの型がある

「有情(うじょう)、衆生、勇猛、生命」、

そこに仏が存在する、そんな人間になりたいものです。

突然、「願わくば、この功徳を持って普く一切に及ぼし、 

我等と衆生と皆共に仏道を成ぜんことを」と、回向唱えられた。

坐後のお茶をいただいての話題は、

「年寄りの病ばかり」とは少し寂しいことでしたが。

一方、仏門に入られた仲間の女性や、新しい入会者があり

これからも続く坐禅会になりそうです。

 

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「福井県のコロナ発症110... | トップ | 手負いのじぃさんドライブ「... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

坐禅会」カテゴリの最新記事